シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理実験 | 2024 | 後期複数 | 水3,水4 | 理工学部 | 橘高 俊一郎 | キッタカ シュンイチロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BP1-NZ09
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
物理学はあらゆる理工学の基礎である。物理学では実験と理論がともに重要な役割を担ってきたが、実験の裏付けがない限り、理論の発展もない。大学において物理学を学ぶにあたって、実験を通じて自然の仕組みを知ることにはたいへん大きな意義がある。この物理実験では、下記の課題のような検証実験を自ら行う。
科目目的
実際に⼿を動かして実験した内容をレポートにまとめることを通して、座学で学んだ物理現象に対する理解をより⼀層深めることを⽬的とする。
到達目標
10課題の実験を自ら行うことにより、それぞれの実験における測定の原理と手法、誤差の処理の仕方、有効数字の取り扱いなどを学び、自然を定量的に理解する基本的な手法を身に付けることを目標とする。レポートを書き上げるところまでが実験であることを十分認識し、レポート作成の過程で物理に対する理解がいっそう深められることを知ってほしい。
授業計画と内容
授業計画と内容:
実験は、3名程度で1班を構成し、毎週異なった課題の実験を行う。実験結果はレポートにまとめ、期日までに必ず提出しなければならない。
第1回 ガイダンス(履修注意と安全教育)の後,実験誤差の統計的性質、有効数字などについて解説する。
第2回 引き続き,実験誤差の統計的性質、有効数字などについて解説した後、レポート作成のための演習を行う。
第3回~第7回、第9回~第13回(次の10課題の実験を班ごとに順次行う。順番は班ごとに異なる。)
第3回 単振り子
第4回 磁気
第5回 低温の世界
第6回 水素スペクトル
第7回 電子の比電荷の測定
第8回 中間試験
第9回 回折と干渉
第10回 たわみによるヤング率の測定
第11回 オシロスコープ
第12回 電磁波
第13回 GM管による放射線の測定
第14回 実験のまとめ(レポート最終提出回)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
学⽣実験では、実験前のプレレポートと実験後のレポート提出が義務づけられているので、授業外の学習活動については当然これらのことを⾏うが、それだけではなく⼤学⽣としての⾃覚を持って、この教科を通して⾃⼰を磨くために必要なことを各⾃判断し、研鑽を積むことが求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり2時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 4 | 講義全体を通して習った内容(誤差の処理の仕方、有効数字の扱い⽅、グラフの書き⽅、レポートの書き⽅、その他)が⾝についているかどうかを0~5点の6段階で評価する。 |
レポート | 46 | 各課題のレポートにおいて、誤差の処理の仕方、有効数字の扱い方、グラフの書き⽅、計算結果、考察内容について0~5点の6段階で評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回の講義において、積極的に参加しているかを0~5点の6段階で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点とレポート点を総合して評価する。平常点は、「ガイダンス(2回)」+「実験(10回)」(計12回)で評価する(50%)。レポート点は0点~5点の6段階で評価し(10回分)、第8回におこなう「中間試験」(5点満点)を加味してレポート点の評価を行う(50%)。総合成績で60点以上を合格と判定する。3回以上欠席をすると、ほぼ確実に不合格になる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回提出されるレポートについて、
・⽬的、原理、⽅法
・データ
・結果
・グラフ
・質問に対する答
・考察
の各項⽬に不備ある場合や、全体を通して
・誤差、有効数字の扱い⽅
・解析結果
・グラフの書き⽅
が適切でない場合はコメントを添えてレポートを返却し、修正と再提出を促す。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:中央大学理工学部物理学科編 「物理実験」 (学術図書出版社 定価2,200円+税)(『物理実験ノート』付きで理工学部生協において販売しているので、初回のガイダンスまでに必ず購入しておくこと。)
次の書物を参考書としてあげておく。誤差の処理法などが詳述されている。
G. L. Squires 著/重川秀実・山下理恵・吉村雅満・風間重雄訳「いかにして実験をおこなうか-誤差の扱いから論文作成まで」(丸善 2,800円+税)
N. C. Barford著/酒井英行訳「実験精度と誤差」(丸善 税込2,200円+税)
その他特記事項
レポートの期限は厳守のこと。期限を過ぎたレポートは受理しない。