シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報数学特論1 | 2024 | 後期 | 水3 | 理工学部 | 横山 俊一 | ヨコヤマ シュンイチ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-AN4-1B50
履修条件・関連科目等
線形代数1および代数学序論を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の情報化社会においては、ネットワーク上のあらゆる通信を「安全に」「正確に」行うことが肝要である。クレジットカードや映画館のオンライン予約システムなどは、万が一脆弱性が発見されるとシステムに甚大な被害をもたらす。
情報通信ネットワーク、および数理的手法をベースとした暗号理論は、まだ生まれてから数十年と数学に比べて歴史が浅い分野であるが、ネットワークの安全性を「守る側」と「破る側」の攻防は数限りなく続いており、近年は極めて高度化しているのが現状である。
この講義では、このような「守る側」と「破る側」の攻防の歴史からいくつかの話題をピックアップし、自分の力でどうすれば「守れるのか」「破れるのか」について、数学的・論理的な視点から探究することを目指す。その上で、現在我々の生活を支えている暗号理論について、数理的視点から概説する。
科目目的
現代社会で活用されている情報通信ネットワーク技術、および暗号理論の基礎と数学的側面を知ること。
通信を「守る側」と「破る側」のアイデア・テクニックを同時に学ぶこと。
受け身で知識を得るだけではなく、自分の頭で自由な発想からアイデアを出す努力をすること。
到達目標
情報化社会を支えている暗号の理論的基礎を学び、秘密情報を伝達する上で確実性と安全性をいかにして両立させるかを理解すること。
授業計画と内容
(1)情報通信ネットワーク/暗号理論とは
(2)秘密鍵と公開鍵
(3)認証技術
(4)乱数
(5)ワンタイムパッド
(6)リプレイ攻撃
(7)確率的アルゴリズム
(8)鍵共有
(9)ハッシュ関数
(10)RSA 暗号
(11)楕円曲線暗号(準備編)
(12)楕円曲線暗号(理論編)
(13)離散対数問題(DLP)とその一般化
(14)最近の話題から
上記は本講義で扱う内容を羅列したものであり、受講者の理解度や講義の進捗状況によって内容の取捨選択や順序の入れ換えが生じることがある。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本講義は俯瞰型講義であるが、積極的に一次資料(web サイトやプレス資料等)に接することで自主的に理解を深めるよう努めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 主に最終レポートにて評価する。 |
平常点 | 30 | 講義中、随時ロールプレイ(演習)を行うので、積極的に参加すること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
とくに指定しない。参考書については、講義中に適宜紹介する。
その他特記事項
この科目は教職(情報)の必修科目です。