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シラバスデータベース|2026年度版

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ホーム > 講義詳細:国際教養演習Ⅱ

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
国際教養演習Ⅱ 2026 秋学期 月5 商学部 高岡 正人 タカオカ マサト 3年次配当 2

科目ナンバー

CM-IF3-02XS

履修条件・関連科目等

3年次配当の事前登録科目であるが、4年生の履修も大いに歓迎する。
国際教養演習Ⅰ・Ⅱはセット科目。

授業で使用する言語

日本語/英語

授業で使用する言語(その他の言語)

日本語が基本。ゼミ生の関心に応じ、英語の資料などの使用も検討する。
台湾での海外実態調査を行う場合は、英語でのディスカッションも必要となる。

授業の概要

〔テーマ〕
新冷戦の現実:先端テクノロジーをめぐる米中の覇権競争と日本の経済安全保障

世界は先端テクノロジーによって劇的な変革期にある。鍵は半導体である。我々にとって身近なスマートフォンからAI、スーパーコンピューター、自動運転、そしてウクライナ戦争で用いられる先端軍事・情報通信装備に至るまで、すべて半導体によって作動している。
そのため、米中両国は、経済、軍事面での優位性に直結する半導体をめぐって主導権争いに鎬を削っている。また、国際社会が分断を深める中、半導体を巡るサプライ・チェーンを非友好国に依存することは安全保障上の大きなリスクとなる。
一方で、最先端の半導体の製造が台湾に集中していることから、台湾問題は半導体問題に複雑に絡んでいる。また、日本自身、半導体に関連して一定の産業基盤を持つ重要プレイヤーであり、この分野で優位性を高めていくことが大きな課題になっている。
このような状況を国際政治の視点とともに、経済、産業、企業の戦略と絡めて探求していくことがこのゼミの狙いである。

(春学期)
まずは、半導体とは何かについて大まかなイメージを持つために、高乗正行『ビジネス教養としての半導体』を輪読する。次いで、歴史的流れを含めて半導体をめぐる国家、企業、主要人物などの動向を包括的に理解するために、クリス・ミラー『半導体戦争』(New York Times紙ベストセラー ノン・フィクション調の読み物)を主テキストとして輪読する。ゼミ生の意欲と関心があれば、原文を読み進めることでも良い。なお、半導体に関する出来事は現在進行形で進んでいるので、時事的なニュースにも注目しながら授業を進めていく。ビデオなどの視聴により、感覚を養うことも目指したい。また、授業の回数を重ねるに従い、ゼミ生各自の関心分野を見出していきたい。ゼミ生の関心と日程が合えば、日帰り見学調査を企画する。クラスではゼミ生による積極的参加によるプレゼンテーションや議論を重視する。

(秋学期)
秋学期が始まるまでに、ゼミ生は自身の研究テーマを設定することが望ましい。秋学期前半は、ゼミ生と相談の上で選んだテキストを輪読する
後半は、学期末課題論文(ゼミ論文、6000字以上)を仕上げる。担当教員の個別面接による論文指導と並行して、各ゼミ生が①テーマ発表、②中間報告、③最終発表を行い、学期末に完成版を提出する。
また、この間、ゼミ生の関心と日程が合えば、日帰り見学調査を企画する。

(海外実態調査)
ゼミ生の関心があれば、2026年9月に台湾で実態調査を企画する。台湾は世界最大の半導体製造受託企業TSMCを擁し、最先端半導体の製造において世界をリードする。また、台湾は米中対立の核心であり、その帰趨は隣国日本の経済、安全保障に直結する。現地を訪れることで感覚を養うことを目指す。

科目目的

この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけられている。この科目を通して、半導体、AIといった先端テクノロジーが世界を劇的に変革させている中で、米中が主導権争いに鎬を削っている状況を理解するとともに、そうした競争環境の中で日本としても安全保障政策、産業戦略を練っていく必要があることを知る。いわば、国際政治と科学・産業・ビジネスとが複雑に入り組んだ現実について学習することを通じて、多面的な観点から現実社会を捉える姿勢やスキルを身に着けることを目的とする。

到達目標

国際関係、経済、産業政策、科学技術等の立場を越境的に横断しながら、「国際社会の現実と日本の選択」を考える力を養うことが到達目標である。最終的には、論文の形式や情報収集方法を学んだ上で自分自身のテーマに取り組み、ゼミ論文としてまとめる。

授業計画と内容

(前期:イメージ 今後調整する)
第1回 オリエンテーション
第2回 高乗正行『ビジネス教養としての半導体』第1章、第2章、第3章(半導体とは何か)
第3回 高乗正行『ビジネス教養としての半導体』第4章(半導体業界の動向)
第4回 高乗正行『ビジネス教養としての半導体』第5章(半導体が社会にもたらす変化)
第5回 クリス・ミラー『半導体戦争』第I部(半導体の製造)
第6回 クリス・ミラー『半導体戦争』第II部(半導体産業の基軸:アメリカ)
第7回 クリス・ミラー『半導体戦争』第III部(日本の台頭)
第8回 クリス・ミラー『半導体戦争』第IV部(アメリカの復活)
第9回 クリス・ミラー『半導体戦争』第V部(半導体製造のグローバル化)
第10回 クリス・ミラー『半導体戦争』第VI部(半導体をめぐるサプライチェーン)
第11回 クリス・ミラー『半導体戦争』第VII部(中国の挑戦)
第12回  クリス・ミラー『半導体戦争』第VIII部(武器かする半導体)
第13回  実態調査について
第14回 前期のまとめ
――5〜6月に日帰り見学調査、9月に台湾実態調査――


(後期)
第15回 オリエンテーション
第16回 テキスト輪読・ディスカッション(1)
第17回 テキスト輪読・ディスカッション(2)
第18回 テキスト輪読・ディスカッション(3)
第19回 ゼミ論 テーマ発表(1)
第20回 ゼミ論 テーマ発表(2)
第21回 ゼミ論 テーマ発表(3)
第22回 ゼミ論 中間報告(1)
第23回 ゼミ論 中間報告(2)
第24回 ゼミ論 中間報告(3)
第25回 ゼミ論 最終発表(1)
第26回 ゼミ論 最終発表(2)
第27回 ゼミ論 最終発表(3)
第28回 後期のまとめ

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

日々のニュースに関心を持って接すること

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
平常点 100 グループ発表、個人発表、および授業における貢献度を評価基準とする。

成績評価の方法・基準(備考)

(秋学期)
平常点(グループ発表、個人発表)50%、学期末課題論文(ゼミ論文、6000字以上)50%

※春・秋学期とも、授業への参加が3分の2以上の者を採点対象者とする。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

LINEまたはWhatsAppでゼミグループを立ち上げ、日頃の連絡に使用する。

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク/その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業の運営に貢献すること

授業におけるICTの活用方法

タブレット端末

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

はい

【実務経験有の場合】実務経験の内容

元外交官。41年間外務省での勤務を通じて、日本外交の現場で実務を積んでいる。
特命全権大使としてイラク、モンゴル、クウェートに駐在したほか、オーストラリア・シドニーで総領事を務め、それぞれの土地で人脈を広く開拓し、現地情勢の情報収集、相手国政府への働きかけ、日本との関係強化などに取り組んだ。
海外勤務先としては、他に米国、英国、インド、フィリピン、オーストリアなどがある。
担当分野としては、政治、経済、安全保障、軍備管理・軍縮、広報など幅広い業務を扱い、貿易交渉など国際交渉の経験が豊富にある。
この他、財務省での国際経済・金融業務、防衛庁(現在の防衛省)での自衛隊運用なども手掛けた。

なお。2022年11月、日本モンゴル外交関係樹立50周年を記念して日本を訪問したフレルスフ・モンゴル大統領から「北極星勲章」を授与される。

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

演習テーマとの関連では、国際社会の現実を外交の最前線で肌感覚として身につけている他、個別業務として安全保障のための輸出管理、制裁措置などの実務経験がある。

テキスト・参考文献等

授業で使用する主テキストとして、クリス・ミラー『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』は読み応えがある。また、半導体について大まかなイメージを持つために、高乗正行『ビジネス教養としての半導体』が役に立つと思われる。なお、地経学研究所「半導体戦争 問われる技術力|クリス・ミラー基調講演」はイメージ作りに役立つ(YouTubeで視聴可能 英語の勉強にも有用)。また、地経学研究所「半導体産業におけるサプライチェーン、そこに存在するチョークポイント」(YouTube)は半導体というものを理解する上で有益。
その他、参考文献としてとりあえず以下が考えられる。
・太田泰彦『2030半導体の地政学(増補版)』
・細川昌彦『トランプ2.0米中新冷戦 予測不能への備え方』
・湯野川隆『半導体有事』
・大越匡洋・桃井裕理『アフター2024 米中最後の攻防』
・羽生田慶介『ビジネスと地政学・経済安全保障』
・船橋洋一ほか『経済安全保障とは何か』
・経済産業省「経済安全保障に関する産業・技術基盤強化アクションプラン再改訂にむけて」
 https://www.meti.go.jp/policy/economy/economic_security/06-03.pdf
・笹川平和財団 「中国レアアース輸出規制と各国の対応~経済安全保障の主戦場をめぐる攻防」 
 https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail071.html
・中国の科学技術「次世代人工知能発展計画 (2017年)」
 https://china-science.com/ai/
・地経学研究所HP
 https://instituteofgeoeconomics.org/research/category_field/economic-security/

その他特記事項

〔募集人数〕
8名程度

〔注意事項〕
課題の発表および提出の期日は厳守すること。
あらゆる場面での積極的参加を重視する。

〔募集方法〕
①志望動機に関する書面提出+ ②面談

〔国外実態調査について〕
行き先:台湾
日程:2026年9月に4−5日間程度
調査内容;学生がそれぞれの関心を育みつつ台湾を訪問し、現地事情に触れることを目的とする。TSMCの「台積創新館」見学の他、台湾の歴史的建築、博物館などの訪問、台湾の大学生との交流会、(可能であれば)現地で活躍する中央大学卒業生との意見交換などを企画する予定。

〔ソフトウェアについて〕
ソフトウェアの利用なし。

参考URL

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