シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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材料加工学Ⅰ | 2024 | 前期 | 月3 | 理工学部 | 鈴木 宏明 | スズキ ヒロアキ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-MM2-4A19
履修条件・関連科目等
1年次での材料科学や力学に関する基礎科目において修得した知識を体系的に理解し応用可能なことが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「もの作り」の基本は、材料を溶融、分離、結合、変形、改質させることによって、要求機能を備えた部品や製品として完成させていく加工にある。これらのプロセスは、物質の相変化、拡散、伝熱、力学的変形といった物理化学的・力学的変化によって実現される。
本講義の前半では、熱処理、鋳造、溶接、紛体加工、塑性加工、機械加工といった種々の加工法とその特徴を解説する。後半では、前半の講義内容に関連させて、材料加工における変化を支配する物理(熱力学および物理化学)の基礎を第一原理より解説する。
科目目的
この科目は,精密機械工学科・科目系統図のなかで,「材料・加工」の基礎的な科目として位置づけられている.この科目での学習を通じて,各加工方法の概要を学び,かつ材料学の基礎となる物理化学に関する知識を習得することを目的とする.
到達目標
精密機械工学の中核はもの作り体系にあり、材料加工はその根幹をなす。本講義では、種々の加工法の基本体系を理解し,かつ機械材料の基本的材料特性と加工プロセスをその背後にある物理化学的原理から理解することを目標とする。
授業計画と内容
第1回:序論
第2回:鋳造・熱処理
第3回:溶接・粉末成形
第4回:塑性加工
第5回:切削・研削加工
第6回:特殊加工,微細加工
第7回:中間到達確認
第8回:熱力学基礎(エネルギー、エンタルピー、エントロピー)
第9回:熱力学基礎(自由エネルギー)
第10回:自由エネルギーと相図
第11回:全率固溶型の相図
第12回:共晶、共析、包晶
第13回: 鋼の状態図
第14回:拡散・伝熱の基礎
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義の前に、テキストの該当部分を精読すること。また、講義後には、講義内容を復習し理解を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 各種加工法の概要と原理を理解すること |
期末試験(到達度確認) | 40 | 自由エネルギー,相変化および伝熱・拡散の物理化学的背景を十分に理解すること |
レポート | 10 | レポートに取り組み提出すること |
平常点 | 10 | 小テスト等に取り組み提出すること |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 渡辺義見ほか著「図でよくわかる機械材料学」 コロナ社 2010年発行 00
参考文献: 山本克彦、沖本邦郎 編著「材料加工プロセス -ものづくりの基礎-」 共立出版 00
その他特記事項