シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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技術文書作成演習 | 2024 | 前期 | 火5 | 理工学部 | 庄司 一郎 | ショウジ イチロウ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
SE-AD1-5A06
履修条件・関連科目等
言葉に対する興味と,言葉をより正しく使おうという意欲を持って講義に臨んでほしい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
みなさんはこれから大学で学んでいくなかで,さまざまな文書―実験レポート,講義の課題,試験の答案,卒業論文など―を書く機会(必要性)に数多く直面するだろう.また,社会に出たあとも,多くの人は上司や同僚・顧客などに対して,企画書や報告書をはじめとする多種多様な文書を書き続けることになろう.これらは全て技術文書と呼ばれるものであり,小説や随筆などとは全く性質が異なる.ところが,小・中・高校での作文教育では文学的側面が強調されるため,技術文書に必要な,(1)情報を正確・簡潔にわかりやすく伝え,(2)筋道を立てて意見を述べる訓練はほとんど受けてこなかったのではないだろうか.本講義では,技術文書の書き方を,実例を交えてわかりやすく解説するとともに,実際に自分で書いてみる作業を通じて習得することを目的とする.また,文書作成のためのコンピュータの活用法についても教授する.
科目目的
内容・体裁ともにわかりやすい技術文書の書き方を,実例を交えて解説するとともに,実際に自分で書いてみる作業を通じて習得することを目的とする.
到達目標
1.内容・体裁ともに読みやすく,わかりやすい技術文書とはどういうものかを理解し,より良い文書を書こうとする習慣を身に付けること.
2.文書を作成するためのコンピュータの活用法を習得すること.
授業計画と内容
第1回 講義の概要/コンピュータの活用1(manabaと電子メールの利用)
第2回 技術文書とは何か ― その役割と重要性 ―
第3回 コンピュータの活用2(Emacsの基礎)
第4回 主題の選定/目標規定文
第5回 コンピュータの活用3(TeX入門)
第6回 アブストラクト/序論と結論
第7回 コンピュータの活用4(TeX文書中での数式の作成)
第8回 本論/パラグラフとトピックセンテンス
第9回 コンピュータの活用5(Emacsを用いたTeX文書の編集/MATLAB入門)
第10回 文の構造と文章の流れ/事実と意見
第11回 コンピュータの活用6(MATLABを用いたグラフの作成)
第12回 わかりやすく簡潔な表現
第13回 コンピュータの活用7(TeX文書中での図・表の挿入/TeX補遺)
第14回 執筆の際の注意事項/メール・説明書・原著論文
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本講義では毎回講義資料を使用する.事前に目を通して概要を把握しておくとともに,テキストの該当箇所も読んで予習しておくこと.また,毎回宿題を課すので,その取り組みを通じて講義内容の復習を行ってほしい.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 毎回課す課題の提出状況と解答内容,および,最終レポート課題の記載内容を総合して評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
評価方法:8割(全14回中11回)以上の出席をした者のみ評価の対象とする.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
responを利用する.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:木下是雄 著 『理科系の作文技術』 (中公新書,1981年.700円+税) ISBN: 978-4121006240
参考書 :奥村晴彦・黒木裕介 著 『改訂第9版 LaTeX美文書作成入門』 (技術評論社,2023年,3,300円+税) ISBN: 978-4297138899
白井宏 著 『理工系の技術文書作成ガイド』 (コロナ社,2019年,1700円+税) ISBN: 978-4339078206