シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
情報理論 | 2024 | 後期 | 火2 | 理工学部 | 久保田 彰 | クボタ アキラ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL2-5A17
履修条件・関連科目等
線形代数および確率論の基本的な知識を習得していることが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の情報通信社会を支える情報符号化には、
・通信の「効率」向上のための符号化 =「情報圧縮」(情報理論)
・通信の「信頼性」向上のための符号化 =「誤り訂正符号」(符号理論)
・通信の「秘匿性」向上のための符号化 =「暗号」(暗号理論)
の3つの符号化技術があります。
本講義では、情報を数量的に取り扱うための数学的手法を解説し、それを基盤として、上記のうち「情報理論」と「符号理論」の基本的な考え方について説明します。
科目目的
この科目は、情報通信技術の基本的知識を習得するための専門選択科目として位置付けられています。IT社会を支える情報符号化技術として、通信の効率を向上させるための情報圧縮および通信の信頼性を向上させるための誤り訂正符号があります.これらの理論を理解し,基本的な方法を身につけることを目的としています。
到達目標
情報を数学的に扱うための考え方を理解し、情報を効率よく、誤りなく伝送するための情報符号化の基礎理論を理解し、それらの利点や欠点を含めて、他者に説明できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
(1)序論
(2)情報量とエントロピー
(3)結合エントロピーと条件付きエントロピー
(4)無記憶情報源とマルコフ情報源
(5)情報源符号化の基礎
(6)情報源符号化定理
(7)ハフマン符号
(8)相互情報量と通信路容量
(9)通信路符号化の基礎
(10)通信路符号化定理
(11)線形符号とパリティ検査記号
(12)ハミング符号
(13)巡回符号
(14)総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 情報の定量化,情報源符号化および通信路符号化についての基本的手法が理解できているかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:開講時に指定する.
参考文献:
稲井 寛 (著),「はじめての情報理論」第2版,森北出版,2020年
神谷 幸宏 (著),川島 幸之助 (著), 「情報・符号理論 ―ディジタル通信の基礎を学ぶ―」,オーム社,2012年
汐崎 陽 (著),「情報・符号理論の基礎」第2版,オーム社,2019年
陽 (著)
今井 秀樹 (著) ,「情報理論」 改訂2版,オーム社,2019年