シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理情報計測 | 2024 | 前期 | 金2 | 理工学部 | 重川 秀実 | シゲカワ ヒデミ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BP1-2C02
履修条件・関連科目等
特に履修条件はないが、簡単な微分および積分は授業で用いる。高校で学んでいない数学的な事項については、授業で説明をする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
物理的な計測に付随する誤差や雑音の理解およびそれらの取り扱い方に重点をおき、実験を行うにあたり心得ておかなければならない基本的な事項について講義する。
科目目的
物理計測に関わるデータの整理、記録、発表の仕方、誤差の扱いやなど、実験、理論を問わず、物理情報に対する基礎的な姿勢、取り組み方を学ぶ。
到達目標
計測について統計的・確率的な観点から理解を深め、実験に際し測定量を科学的に表現する能力を身につける。
授業計画と内容
教科書2冊に従って次に示すような項目を講義するが、進行状況に応じて内容や順番など多少の調整を行いながら進める。
理解を深めるため毎回演習を含め、レポートとして提出してもらう予定。レポート発表などについては別項目を参照すること。
第1回 はじめに:計測と誤差
第2回 偶然誤差と系統誤差、誤差の起源
第3回 偶然誤差と系統誤差、誤差の起源
第4回 単一変数の場合の取り扱い
第5回 単一変数の場合の取り扱い
第6回 誤差限界について
第7回 複合誤差の取り扱い・誤差伝播
第8回 複合誤差の取り扱い・誤差伝播
第9回 誤差の要因について
第10回 誤差の要因について
第11回 モデルフィッティング、最小二乗法
第12回 誤差を扱ううえでの常識・大切なこと
第13回 実験の記録、グラフ、計算など
第14回 情報の発信 —科学(英語)論文のまとめ方
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前に教科書に目を通し、復習と新しく進む箇所の予習をしておくこと。
演習、レポートは、教科書の練習問題や追加の問題を出すが、時間に限りがあるため、各自、教科書の残りの問題にも取り組むこと。
略解を写すだけでは駄目で、内容を把握し行間を埋めて読み易く分かり易いレポートの書き方を心がけること。課題毎に、数人発表してもらうので、分かり易い発表の仕方を学ぶと共に次回のレポート作成に活かすこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 主に講義中の演習や教科書から課題を出し、レポートを提出する。 自分できちんと解き、分かり易く書けているかどうかなど含めて評価する。 提出の割合も判断基準となる。 |
平常点 | 50 | 出席、小テスト、演習、レポート発表などにより評価する予定である。 レポート発表は、各レポート課題について毎回数人に講義中にレポートを見ながら内容を説明してもらう。講義を通して全員1回は発表の予定。積極性や説明の分かりやすさなどを基に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
再履修の場合も、上記評価と同様の方法とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下の2冊の教科書の内容に沿って講義を行い、練習問題を演習やレポートの課題とする:
(1) "いかにして実験をおこなうか"
G.L. Squires 著 重川秀実、山下理恵、吉村雅満、風間重雄 訳(丸善 2006年)
(2) "誤差が分かれば実験データがいきる
―技術者と科学者のための不確かさ解析"
Faith A. Morrison 著 重川秀実、𠮷村雅満、重冨千紘 訳(丸善 2023年)