シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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環境エネルギー工学 | 2024 | 前期 | 水2 | 理工学部 | 三苫 好治 | ミトマ ヨシハル | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-VC3-3C17
履修条件・関連科目等
資源・エネルギーに関する内外の事情や諸問題について概略把握しておくことが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
(1) 化学工学の基礎
化学の原理を用いて材料の性質や反応を理解し、環境に配慮した上で製品やプロセスを効率よく設計する化学工学の基礎を学習する。
(2) 流体・熱の流れ
反応槽内の混合、熱交換器による効率的な熱の移動などのプロセスの最適化に役立つ流体の挙動や熱の移動を理解する。
(3) 反応工学と分離工学
化学反応を最適化し効率的な生産を可能にする反応工学と生成物の精製や分離を実現する分離工学の組み合わせが、製品の品質向上や製造プロセスを効率化し、重要なキーテクノロジーとなっていることを学ぶ。
(4) 粉体の反応工学と応用
流体での概念との類似点と相違点を整理し、粉体における化学工学を学ぶ。また、粉体の化学工学の一例として土壌を取り上げ、各種化学物質による土壌汚染やその浄化方法を学ぶ。
科目目的
化学工学は、材料やプロセスの理解を通じて製品設計と製造プロセスの最適化を学び、環境に配慮した技術の発展や安全な製造を実現する手法を学ぶ。これにより、効率的な製造、新製品の開発、そして持続可能な社会への貢献を追求するための基盤の知識を習得する。
到達目標
化学反応の定量化をする術を身に着け、環境に配慮した上で反応効率の最適化への提案ができるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 化学工学の基礎
第2回 管内流れのエネルギー収支
第3回 管内流れの運動量収支
第4回 伝熱の種類と熱交換器
第5回 反応工学の基礎
第6回 反応速度式と量論関係
第7回 反応器の設計方程式と反応器の操作
第8回 分離工学(蒸留・ガス吸収)
第9回 分離工学(抽出・吸着・調湿・乾燥)
第10回 粉体の基礎
第11回 土壌学の基礎
第12回 土壌への汚染のメカニズム
第13回 土壌汚染のレメディエーション戦略
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義時あるいはmanabaにポイントを掲載するので、関連する教科書の範囲に必ず目を通して出席すること。また、授業中に課す演習問題は必ず解いて、次回までに曖昧な事項や疑問点を持ち越さないようにする。課題でレポートの提出がある場合は、必ず期日までに作成し、提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験により到達度確認を行い、最終成績とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
基礎からわかる化学工学、石井宏幸、成瀬一郎、衣笠巧、金澤亮一 共著、森北出版株式会社、ISBN-978-4-627-24601-0
参考書:
多田豊編 化学工学 改訂第3版 朝倉書店 2008年発行 ,500円+税
熊崎実 編著 熱電併給システムではじめる木質バイオマスエネルギー 日刊工業新聞社 2016年発行
架谷昌信 監修 新編 化学工学 共立出版 2012年発行 ,800円+税
井田民男、木本恭司、山崎友紀 熱エネルギー・環境保全の工学 コロナ社 2002年
世良 力 資源・エネルギー工学要論 第3版 東京化学同人 1999年発行 2500円+税 2013年第3版
柘植秀樹 他 化学工学の基礎 初版 朝倉書店 2000年発行 00円(税別) 2012第11刷
小山敏行 「熱力学 基本のき」初版 森北出版 2010年発行 00円+税
越智敏明、老固潔一、吉本隆光「熱機関工学」初版 コロナ社 2006年発行 00円+税
石田 愈 エネルギーシステム創造学 初版 オーム社 2004年発行
石田 愈 「基礎からの熱力学」 オーム社 2006年発行
その他特記事項
PC室を利用する際は、授業開始時にブラウザとエクセルを利用可能な状態にしておくこと。
授業終了時にはPCをシャットダウンすること。