シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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トライボロジー | 2024 | 後期 | 月4 | 理工学部 | 安藤 泰久 | アンドウ ヤスヒサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-MM3-4C19
履修条件・関連科目等
材料力学、機械材料
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
世の中の大半の機器は、軸受等の相対運動する部分を含んでいる。この相対運動する部分が円滑に動作しないと、機器はその機能を発揮できない。トライボロジーとは、このような機器の可動部分に関連する摩擦、摩耗、潤滑、軸受等に関する技術である。また、機械工学の中にあって、科学的な思考が特に求められる学問でもある。従って、将来、各種機器の研究・開発・設計・生産・管理等を目指す学生諸氏には、本講義を履修し、問題に対するアプローチ手法や基礎的な知識を身につけることが望まれる。前半の授業ではトライボロジーの基礎知識を学び、後半の授業は教科書を中心に行いトライボロジーを深く理解することを目指す。
科目目的
トライボロジーの基礎知識を学び、摩擦を中心とする問題に対するアプローチ手法や基礎的な知識を身につけてもらうことを目的とする。また、ミクロな視点から摩擦現象を俯瞰することで、トライボロジーを深く理解することを目指す。
到達目標
摩擦、摩耗、潤滑等の基礎的現象を理解し、それらを摩擦や摩耗に起因する実際問題の解決や軸受等の機械要素の開発や設計に活用できるようにする。
授業計画と内容
第1回 トライボロジーの2面性、問題提起
第2回 トライボロジーの歴史、アモントン・クーロンの摩擦法則
第3回 固体の表面、表面粗さ、硬さ、乾燥摩擦、真実接触面積
第4回 摩擦を下げる方法、基本的な考え方、分子の作用による境界潤滑
第5回 流体潤滑、混合潤滑、ストライベック曲線とは
第6回 すべり軸受と転がり軸受、潤滑油の役割
第7回 アリの感じる摩擦の世界、摩擦法則の修正(1章、2章)
第8回 凝着力とは何か、乾いているようで濡れている表面(3章)
第9回 パラメータの単純化による摩擦の理解、単分子膜、真空中の摩擦(3章、4章)
第10回 ナノトライボロジー、エネルギー散逸、摩擦の異方性(5章)
第11回 摩耗のメカニズム、摩耗の分類、アブレッシブ摩耗と凝着摩耗(6章)
第12回 摩耗が大きく異なる理由、摩擦試験法、摩耗の評価法(6章)
第13回 走査型プローブ顕微鏡、MEMS技術とトライボロジー(7章)
第14回 ナノストライプ構造のトライボロジー特性の説明を通じた総括
※()は、教科書「マイクロトライボロジー入門」の対応する章を示す。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前にmanabaに掲載する講義資料に目を通しておくこと。
授業の後には、復習を行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 平常点との合計で、60%以上の得点を合格とします。 |
平常点 | 40 | 期末試験との合計で、60%以上の得点を合格とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験で持ち込み可能とするのは、下記になります。
・教科書「マイクロトライボロジー入門」
・手書きのノート(ルーズリーフOK)
・電卓
授業のメモをプリントやPDA端末に書き込んでも持ち込む事は出来ませんので、注意してください。
手書き文字であっても、印刷やコピーをした物を持ち込むことは出来ません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
摩擦に関する簡単な実験を行う
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
対面式授業の場合、スマホにより全員に回答してもらうことがある。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
機械技術研究所、産業技術総合研究所で、トライボロジーやMEMSに関する研究に従事。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
研究内容の一部を紹介する。
テキスト・参考文献等
教科書:安藤泰久著「マイクロトライボロジー入門」(米田出版 3,150円)
参考書:例えば、角田和雄著「トコトンやさしい摩擦の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)」(日刊工業新聞社 1,470円)
その他特記事項
授業中の小テストは、google classroomで行います。
***@g.chuo-u.ac.jpでgoogleにログインして、classroomから回答してもらいます。
クラスコードは最初の授業までに開示します。
参考URL
http://www.micro-tribology.com