シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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新エネルギー技術 | 2024 | 前期 | 火4 | 理工学部 | 松永 真理子 | マツナガ マリコ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL4-5C36
履修条件・関連科目等
より深い理解には「電気化学と電池」を事前に履修しておくことを推奨する.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会のエネルギー消費について,電気エネルギー,水素エネルギー利用の双方の観点から,社会的ニーズに対応するための新エネルギー技術(発電、蓄電デバイス)を横断的に解説し,議論する.種々のエネルギー(化学,物理,機械,電気)の変換反応を利用したデバイスに触れ,特に化学反応の電気エネルギーへの変換の利用技術,仕組み,更にはそれらの現状と課題について詳しく議論する.
科目目的
エネルギー,環境問題の解決に向けた電気エネルギー利用の効率化を目指し,様々な新エネルギー技術の普及が進んでいる.最近では,エネルギーの発電・蓄電方法を一般ユーザーが決める場面の多い時代となってきている.このような背景から新エネルギー技術の正しい知識はエネルギー関連分野の技術者だけでなく,エネルギーを賢く安全に利用したい一般ユーザーにとっても必要不可欠なものとなってきている.本講義では,新エネルギー技術の技術者および一般ユーザーに必要な新エネルギー技術の基礎知識を幅広く学習する.
到達目標
受講生一人一人が新エネルギー技術に関して科学的知見に基づく考えを身につけ議論を行える力を養うことを目的とする.
授業計画と内容
(1)エネルギー源と課題(新エネルギー技術とは何か? )
(2)新エネルギー技術の使い方(課題・展望)および用語
(3)エネルギー発電技術の概要
(4)太陽光発電 歴史、原理、現状
(5)太陽光発電 エネルギー変換効率とそのほかの性能
(6)太陽光発電 種類と特徴
(7)二次エネルギー
(8)新しいエネルギー資源(水素エネルギーほか)と燃料電池 歴史、原理、現状
(9) エネルギー蓄電技術の概要
(10)鉛蓄電池 歴史、原理、現状
(11)大型蓄電池 歴史、原理、現状
(12)リチウムイオン電池 歴史、原理、現状
(13)ポストリチウムイオン電池(全固体電池,キャパシタ)原理、現状
(14)まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義への理解度を高めるため予習や復習を目的とした課題を課すことがある.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末試験の成績を70点満点で評価するr。 |
平常点 | 30 | 平常点として、講義内および宿題として出したレポートの取り組みと受講状況をそれぞれ20点、10点満点の計30点で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題や試験のフィードバックは,提出された課題の内容を踏まえて,授業内で重要事項を再度説明したり,学生が勘違いしやすい箇所を指摘する.授業内で解説しきれない内容は適宜manabaを使用してフィードバックを行う.
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
当該分野で議論される課題を授業中にディスカッションしたりディベートする機会を設けることがある.課題をあらかじめ伝え,授業者が予習してきた内容(課題解決)を踏まえて,補足をするなど反転授業も行う.
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
受講生の既存の知識や理解度を適宜クリッカーを使用して把握することがある.
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
新エネルギー技術(電気化学蓄電・発電デバイス)の研究開発に関する実務経験を有する.
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
新エネルギー技術(電気化学蓄電・発電デバイス)の研究開発に携わるものとして,当該分野の課題解決の際に注意しなくてはいけないことなど生の声を伝える.
テキスト・参考文献等
教科書は特に指定しない。スライド(一部Manabaに掲載予定)に基づいて講義を進める。
参考書:「分散型エネルギーによる発電システム」(コロナ社)