シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ディジタル代数及演習 | 2024 | 前期複数 | 火2,火3 | 理工学部 | 國井 康晴 | クニイ ヤスハル | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-EL1-5A05
履修条件・関連科目等
特に前提知識を求めないが、論理学や集合に関する知識があると、理解しやすい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
コンピュータに代表されるディジタルシステムのハードウェアについての基本的事項を理解することを目的に、数や文字の表現方法、コンピュータの基本構成やその演算方式、基礎となる数学であるブール代数、ならびに論理回路の動作とその設計法について概説する。
また、演習を交えることにより理解を一層深めると共に、問題解決能力、論述力、持続的に学習する能力の修得を目指す。
この講義は、「コンピュータ工学基礎」、「ディジタル電子回路」などのハードウェア分野だけでなく、情報処理を行う機械の基礎知識を得るという意味で、情報通信分野ならびにコンピュータソフトウェア分野の基礎でもある。このため、これらの分野の専門科目への準備として重要である。
科目目的
デジタル技術の基礎となる数学、仕組みを理解する
到達目標
コンピュータにおける数の表現方式、ディジタル回路の構成、その動作原理などを理解すると共に、ディジタル回路の論理設計手順を修得すること。
授業計画と内容
第1回 ディジタル集積回路 (コンピュータの基礎、アナログとディジタル、集積回路の概要)
第2回 数の表現と演算 1 (位取り記数法、基数変換、2の補数、固定小数点数)
第3回 数の表現と演算 2 (加減算、あふれ、浮動小数点数、精度)
第4回 符号 (パリティ検査、ハミング符号)
第5回 論理演算と論理関数 1 (集合と命題、論理式、論理関数)
第6回 論理演算と論理関数 2 (カルノー図、標準形、完全系)
第7回 組合せ回路の設計 1 (論理式と組合せ回路、論理式の簡単化)
第8回 組合せ回路の設計 2 (ドントケアとその利用、正論理と負論理)
第9回 順序回路の設計 1 (タイミングチャート、状態)
第10回 順序回路の設計 2 (Dフリップフロップ、順序回路の設計手順)
第11回 基本回路 (加減算器、マルチプレクサ、算術論理演算器)
第12回 遅延 (クロックとフリップフロップ、タイミング設計)
第13回 ディジタルシステムの基本構造 (ブロック図、レジスタ転送レベル、中央処理装置、メモリ)
第14回 ブール代数 (順序集合、束、ブール代数、論理関数)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業計画を参考に参考図書等を読み、例題などにより予習する。また各講義内容と演習課題を復習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 講義中に実施する到達度確認の正答率が6割以上で、演習への出席と課題提出が9割以上の者に対し総合的判断にて成績を付与。 |
成績評価の方法・基準(備考)
演習時の実習態度等も評価に含む。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
期末試験に関しては解説等はない
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
演習時間を設けて実施する
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:築山修治、神戸尚志、福井正博著、「ビジュアルに学ぶディジタル回路設計」、(コロナ社 2,310円)
参考書:浅井秀樹著、「ディジタル回路演習ノート」、(コロナ社 2,415円)
山田輝彦著、「論理回路理論」、(森北出版 2,520円)
その他特記事項
この科目は「就業力育成教育プログラム『段階別コンピテンシー育成教育システムプロジェクト』科目」である。