シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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音響工学 | 2024 | 後期 | 木2 | 理工学部 | 戸井 武司 | トイ タケシ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-ON3-4C14
履修条件・関連科目等
高等学校で学んだ「音波」の内容を復習しておくこと。「力学Ⅰ」、「力学Ⅱ」、「力学演習」、「機械力学Ⅰ」および「機械力学Ⅱ」を履修してあることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
生活に身近な音は、音楽のような好ましい音(快音)と、幹線道路や工場などから発生する不快な音(騒音)が混在しています。本講義では、音に関する基礎事項を整理し、人が感じる音の特性や周波数分析手法について習得します。また、騒音対策で用いられる音源や伝播経路での対策手法について学ぶとともに、静音化から人に心地よい音に変える快音化技術について理解します。
科目目的
工学系で必要とされる基礎的な音響工学を理解し、騒音問題に対する解決の糸口や、機械の動作音を心地よい音色とする快音設計の概念を理解します。
到達目標
①音響の基礎事項を理解し、音響固有周波数と音響モードを理解する。
②周波数分析手法や音質評価について理解する。
③発音メカニズムや音の伝播について理解し、各種の騒音対策を理解する。
授業計画と内容
第1回 身近な音について
第2回 音響固有周波数と音響モード
第3回 音響の基礎事項
第4回 耳の機能と聴感特性
第5回 音源の種類と性質
第6回 音の測定
第7回 音の周波数分析と音質評価
第8回 吸音と遮音
第9回 発音メカニズムと対策
第10回 空気伝搬音と固体伝搬音
第11回 音響利用技術
第12回 心理音響評価量と音質評価の基礎
第13回 快音設計の基礎
第14回 快音設計の実際
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義の関連事項の調査やレポート作成など1週間あたり4時間の学修を基本とします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 計算問題や課題に対して的確に回答しているかを評価します。 |
レポート | 20 | 課題に対して的確に回答しているかを評価します。 |
平常点 | 10 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
①音響の基礎事項が説明でき、音響固有周波数と音響モードを求めることができる。
②周波数分析手法や音質評価について説明できる。
③発音メカニズムや音の伝播について説明でき、各種の騒音対策が説明できる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
企業における研究開発および機械設計に関する実務経験。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
企業における研究開発の目的,期間,実用化の流れなど実践に役立つ講義を展開します。
テキスト・参考文献等
テキスト:鈴木昭次他著『機械音響工学』(コロナ社)
参 考 書: 戸井武司著『トコトンやさしい音の本』(日刊工業新聞社)
加川幸雄・戸井武司他著『快音のための騒音・振動制御』(丸善出版)
日本音響学会編『音のなんでも小事典』(ブルーバックス講談社)
一宮亮一著『機械系の音響工学』(コロナ社)など
その他特記事項
必要に応じて中間試験を行います。
参考URL
https://toi-lab.com/