シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
回路基礎及演習1 | 2024 | 後期複数 | 火2,火3 | 理工学部 | 田村 裕 | タムラ ヒロシ | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-EL1-5A04
履修条件・関連科目等
三角関数、指数関数、複素数、微積分、連立1次方程式の解法の数学的基礎知識
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
回路とは何かから始め、回路を構成する要素の性質を理解する。回路の基本方程式の立て方、その解法を学ぶ。また、コイル、コンデンサやスイッチを含む回路の状態方程式の立て方、その解法についても学ぶ。
授業は、講義と演習を中心とし、例題を十分に入れ、3単位の授業を行う。問題解決能力の要素能力である知識力、理解力、把握能力、定式化能力、論理能力、計算力などを身につかせるために、適宜、小テストを行い、宿題を出す。演習は大学院生がTAとして補助する。
科目目的
回路とは何かから始め、回路を構成する要素の性質を理解する。
到達目標
電気回路は、コンピュータを始めとする電気電子機器の基本となっている。この回路の振る舞いを学ぶことは電気電子機器を理解する上での基礎となる。本授業では、回路の基本方程式、状態方程式の立て方、その解法を身につける。
授業計画と内容
第1回 電気回路(以下、回路という)とは何かについて、高校までの学習内容にも触れて概説する。
第2回 回路を構成する素子(枝という)の定義と性質
第3回 枝の電圧と電流の設定、電圧波形と電流波形、枝に供給される電力と電力量.
第4回 回路の基本方程式{枝特性、キルヒホッフの電流則を表す方程式(KCL方程式)、キルヒホッフの電圧則を表す方程式(KVL方程式)}の定義と立て方
第5回 回路の基本方程式の適切な立て方に関する理論的考察
第6回 抵抗回路についての定理や性質
第7回 抵抗回路の基本方程式の解き方(節点解析)
第8回 抵抗回路の基本方程式の解き方(閉路解析)
第9回 抵抗回路の基本方程式の解き方(カットセット解析)
第10回 抵抗以外にコイル、コンデンサやスイッチを含む回路の状態方程式と微分方程式の関係
第11回 状態方程式に関連する微分方程式の解法
第12回 回路の状態方程式の過渡解(定数係数1階常微分方程式)
第13回 回路の状態方程式の過渡解(定数係数2階常微分方程式)
第14回 過渡解における初期条件の求め方と注意事項
いずれの回でも、簡単な回路を例に、演習を併用する。この授業は、2年前期「回路基礎及演習2」の授業と2年後期「電気回路」の授業に続く。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
前提となる知識を確実にしておく。復習は特に力を入れ、授業での演習問題が確実に解けるようにしておく。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 17 | 到達目標の知識と能力を学生が実際に身につけているかを評価する、 |
期末試験(到達度確認) | 66 | 到達目標の知識と能力を学生が実際に身につけているかに加え、社会的に要求される水準(国際的な水準)の問題内容を十分に配慮し、評価する。 |
平常点 | 17 | 毎時間の理解度を課題等で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
70%以上出席がなければ不合格。到達目標の知識と能力を学生が実際に身につけているか、社会的に要求される水準(国際的な水準)の問題内容を十分に配慮し、期末試験を行う。評価方法は,期末試験4/6、中間試験1/6、平常点(各回の演習や宿題)1/6
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:講義開始時に示す。
参考書 :篠田庄司共著「回路論入門(1)、(2)」コロナ社、2002
白川功、篠田庄司:「改訂回路理論の基礎」、コロナ社、1999
伊勢敏史、熊谷貞俊、白川功、前田肇:「回路理論I,II」、コロナ社、2004
回路に関する書物は数多く出版されているので、適宜参照のこと。
その他特記事項