シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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電気法規及施設管理 | 2024 | 前期 | 木1 | 理工学部 | 大野 高宏 | オオノ タカヒロ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL4-5C38
履修条件・関連科目等
電気工学全般の基礎的な知識の習得が望ましい。(例えば、発変電工学、送配電工学、電気機器応用などを含む)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会において,電気ネルギーは社会・経済活動の基盤の一つとして,必要不可欠となっている。また最近は、脱炭素社会に向け、再生可能エネルギーや電気自動車などへの期待が高まっている。一方で電気設備は活用方法を間違えれば、感電や漏電火災を発生させるなどの危険な面も有しているため、電気事業法などの各種法規により規制されている。
本講義では、電気事業法等の法令、電気工作物の保安管理、施設管理 等について実務経験も一部交え講義する。これにより、電気関係における法体系の概要、および電力需給や系統運用などの電気施設管理に係わる基礎知識を学ぶ。
なお、事業用電気工作物の保安の監督を行う「電気主任技術者」の資格を実務経験により取得する場合の必須科目となっている。
科目目的
この科目は,学生が,電気事業及び保安に関する法令、並びに電気工作物の施設管理について電気技術者として,学位授与の方針で示す「専門性,知識獲得力,問題解決力」を修得することを目的としている。(事業用電気工作物の保安の監督を行う「電気主任技術者」の資格を実務経験により取得する場合の必須科目)
到達目標
電気エネルギーを、安定的にかつ安全に提供するために整備されてきた電気事業法をはじめ、関連する法令・ 規格等を理解し、これらに基づき保安監督する電気主任技術者の職務概要等を理解する。
また、電力施設等の概要、その施設管理に対する運用、保守等の考え方を理解する。
授業計画と内容
第 1回 授業概要,電力施設の概要と主任技術者制度,他
第 2回 電気関係法規の大要と電気事業(電気関係法規の体系ほか),他
第 3回 電気関係法規の大要と電気事業(再エネ法ほか),
電気工作物の保安に関する法規(保安確保の考え方ほか),他
第 4回 電気工作物の保安に関する法規(事業用電気工作物の保安ほか),他
第 5回 電気工作物の保安に関する法規(電気工事業法ほか),
電気工作物の技術基準(技術基準とは、ほか),他
第 6回 電気工作物の技術基準(電路の絶縁と絶縁耐力ほか),他
第 7回 電気工作物の技術基準(発電所・変電所等の電気工作物ほか),他
第 8回 電気工作物の技術基準(電線路ほか),他
第 9回 電気工作物の技術基準(電気使用場所の施設ほか),他
第10回 電気工作物の技術基準(国際規格の取り入れほか),他
第11回 電気に関する標準規格,電気施設管理(電力需給及び電源開発ほか),他
第12回 電気施設管理(電力系統の運用ほか),他
第13回 電気施設管理(自家用電気設備の保守管理のあり方),まとめ 他
第14回 まとめ(電気法規と施設管理のポイント),他
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
○毎回授業を受講した後、授業範囲のテキストを読み返し復習すること。
○授業の最後に 次回の授業範囲を(予定)示すので、事前にテキストを読み予習を行うこと。
○テキストの章末にある「復習問題」の解答の準備について授業中に指示をする。指示があった場合,次回の授業で解答の確認を行う。よって,解答の確認が可能となるように,次回授業までに解答を準備しておくこと。(「復讐問題」はmanaba「小テスト」等を活用することがある)
○自然災害への対応や脱炭素社会推進などに伴い、電気法規や施設管理の方策が見直されることが考えられる。このため、新聞・ニュース等で話題となる電気事業にかかわる関係記事に目を通し、関心を持つこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | ・電気エネルギーを、安定的にかつ安全に提供するために必要な、電気事業法をはじめ、関連する法令・ 規格等を理解した上で、その内容を説明できるかどうかを評価します。 ・電力設備の工事、維持および運用について保安監督する電気主任技術者の職務概要等を理解した上で、その内容を説明できるかどうかを評価します。 ・電力施設等の概要、その施設管理に対する運用、保守等の考え方を理解した上で、その内容を説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への参加・貢献度・受講態度(manaba等による課題への取組、意見表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba(「小テスト」「RESPON」)等を使用予定
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
一般送配電事業者の電気主任技術者
1990年東京電力(株)[当時]入社、電気設備の保守・工事業務の他、技術開発,監査業務等に従事。特に2019年7月~2021年9月、保安業務(埼玉県域の電気主任技術者)に従事。2021年10月より株式会社関電工に勤務、現在に至る。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
電気事業法等の法令、電気工作物の保安管理、施設管理などついて、実務経験に基づき講義。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
竹野正二著『電気法規と電気施設管理 令和6年度版』 東京電機大学出版局、(令和6年1月18日 出版社より3月中旬頃、刊行予定を確認)
【参考文献(図書)】
例えば
・『解説 電気設備の技術基準 第19版』 文一総合出版
・電気施設管理と電気法規解説(13版改訂) 電気学会
など
その他特記事項