シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会言語学 | 2024 | 前期 | 水4 | 総合政策学部 | 尹 惠貞 | ユン ヘジョン | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AP2-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「ことば」は社会のあらゆる場面で使われています。普段の生活のほぼ全ての場面がことばによって形成されているといっても過言ではありません。このような言語と社会の問題を、多言語状況(2回~6回)と社会の中の言語(7回~11回)及びことばの社会史として「声の文化と文字の文化」(12回~13回)に分けて考えます。できるだけ多くの事例を映像や音声で確認しながら、「社会言語学」の一端を理解し、日常における言語と社会の様々な問題を意識していただきます。
科目目的
社会言語学の基本的な知識を理解し、その知識に基づき思考できることを目的とします。
到達目標
言語と社会の日常における無意識を常に意識できる方向へと、学んだ知識に基づいて変換することを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション ~世界は何か国?言語はいくつ?~
第2回 言語と地域 ~標準語、共通語、公用語、言語変種(方言)~
第3回 言語と国家 ~言語政策(方言再考)~
第4回 言語の選択 ~バイリンガル、ダイグロッシア、コードスイッチング~
第5回 外国語教育 ~英語だけがグローバル?~
第6回 手話という言語 ~キラキラ、目で見る~
第7回 言語と文化 ~リンゴは何色?~
第8回 言語とジェンダー ~自称代名詞~
第9回 政治・メディアのことば
第10回 言語と法 ~法言語学~
第11回 言語情報処理 ~AIのことば~
第12回 声の文化と文字の文化 ~話すこと・書くこと~
第13回 声の文化と文字の文化 ~書くこと・話すこと2~
第14回 総括 ~言語と社会~
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
言語と社会の関係について、言語を使用する当事者として常に問題意識を持つこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 社会言語学の基礎知識を理解した上で、言語と社会の関係を正確に論じることができるかを評価します。 |
レポート | 30 | 6回目の多言語状況が終了の時点で、それまでの授業で一番興味深かった内容についてA4×4枚のレポートを提出。時期は別途授業で指示します。 |
平常点 | 30 | 授業への出席回数、授業態度、リアクション・ペーパーを基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
法廷通訳、絵本翻訳。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
10回目「言語と法(法言語学)」では、実際の法廷での経験などを交えて授業を行う。
12~13回目「声の文化と文字の文化」では、「話すこと・書くこと」、小説及び絵本の「読み方」の違いなどからことばの社会史を考察する。
テキスト・参考文献等
テキスト 基本はPPTを使用する。授業の前に関連資料をmanabaで配布する。
参考文献
鈴木孝夫『ことばと文化』、岩波書店、1973
鈴木孝夫『日本語と外国語』、岩波書店、1990
P. トラッドギル『言語と社会』、岩波書店、1975
W・J オング『声の文化と文字の文化』、藤原書店、1991
西江雅之『新「ことば」の課外授業』、白水社、2012
岩田祐子他『社会言語学 基本からディスコース分析まで』、ひつじ書房、2022
その他の参考文献は授業との関りで紹介する。