シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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入門・政治学/政治と社会 | 2024 | 後期 | 他 | 総合政策学部 | 荒井 紀一郎 | アライ キイチロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-PS1-0001
履修条件・関連科目等
統計と社会、経済と社会、社会学入門を履修済みまたは並行履修中であることを前提として講義を進める。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
議会における与野党の攻防や選挙における政権交代、政策決定過程における利益団体と政治家、官僚との間で行われる駆け引き、さらには国家間における戦争や紛争といった政治現象は、政治家、官僚、利益団体、そして有権者などの政治過程に関わる様々なアクターと、政治経済制度との相互作用によって起きている。本講義では、そうした政治現象を科学的に理解するための「理論」と「モデル」の基礎について解説していく。まず、学期前半には各政治アクターの行動を説明するための理論とモデルについて解説する。次いで、学期後半ではアクター同士、あるいはアクターと制度との相互作用を理解するためのモデルを紹介していく。
科目目的
政治学における理論、モデル、そして方法の基礎について解説する。
到達目標
到達目標は以下2点
1.政治にかかわる様々なアクターの行動メカニズムについて理解する
2.政治現象の分析手法の基礎を身につける
授業計画と内容
パートI:政治アクターの行動メカニズム
第01講 政治アクターの行動メカニズム1:社会学モデルと心理学モデル
第02講 政治アクターの行動メカニズム2:経済学モデル
第03講 有権者:政治的価値観、政治的洗練性、党派性
第04講 議員:議員の行動インセンティブ、デュベルジェの法則
第05講 政党:連合形成、政党の機能
第06講 官僚:本人-代理人関係、政党優位論、官僚優位論
パートII:規範理論と○○ism
第07講 イデオロギー、規範理論
第08講 政治と政治学
パートIII:アクターと制度との相互作用
第09講 有権者 vs. 議員1:政治参加
第10講 有権者 vs. 議員2:投票行動
第11講 メディア vs. 有権者 vs. 政府:アジェンダセッティング、フレーミング、プライミング
第12講 利益団体 vs. 官僚 vs. 政治家:族議員と議員連盟、少数者の支配、鉄の三角同盟
第13講 国家 vs. 国家:紛争の発生メカニズム、悪魔の弁護人
第14講 政治学の理論と方法
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | ・政治学の理論と方法の基礎について理解できているか ・社会科学における規範理論と実証理論との関係について理解できているか |
平常点 | 30 | ・学期中に6回程度確認テストを実施する |
成績評価の方法・基準(備考)
上記の他に授業への貢献によって加点することがある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は特に指定しない。講義資料は、すべてmanabaにアップロードされているので、各自ダウンロード、プリントアウトして持参すること。授業時の配布は行わない。以下、6冊を参考書として推奨する。
■理論参考書
砂原庸介・稗田健志・多湖淳.2015.『政治学の第一歩』有斐閣ストゥディア.
飯田健・松林哲也・大村華子.2015.『政治行動論』有斐閣ストゥディア.
■方法論参考書
久米郁男.2013.『原因を推論する』有斐閣.
松林哲也.2021.『政治学と因果推論 (シリーズソーシャル・サイエンス)』岩波書店.
■政治制度や政党名などの基礎的な事項について確認しておきたい人のための入門書
福井英次郎(編).2019.『基礎ゼミ 政治学』世界思想社
西山 隆行(編)・向井 洋子(編).2023.『図録 政治学』弘文堂
その他特記事項
■障害者差別解消法に基づく合理的配慮を希望する場合には、履修登録期間中に本学が定める正式な手続きによって申請すること。学期後半での申請、あるいは担当教員や他の受講生にとって過大な負担となるような申請には応じない。
■大学設置基準では授業への出席を単位認定の前提している。したがって、いかなる理由、事情においても授業の欠席に対しては一切の配慮を行わない。
■本科目の履修者は、このシラバスを熟読し、理解した上で履修登録を行っているものとみなす。
参考URL
担当教員ウェブサイト
https://www.arai.fps-chuo-univ.jp/