シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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スポーツ・健康政策Ⅰ | 2024 | 前期 | 金3 | 総合政策学部 | 小林 勉 | コバヤシ ツトム | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-OG1-0002
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
自治体には、「スポーツを振興する」セクションや「健康を増進する」部局が、必ず設けられています。もともとは「私的」な領域に属すると考えられていたスポーツや健康が、「公的」な体制の中に整備されてきたのはなぜなのでしょう。本講義は、こうした疑問を様々な角度から検討していきます。自発的な活動とされるスポーツを「政策」として推し進める理由はどこにあるのか。また、これまで展開されてきた健康政策は、私たちが普段何気なく注意を払っている「健康」という観念をどのように形づくってきたのか。これらを取り巻く諸種の思潮や言説に焦点をあてながら、現代におけるスポーツ・健康政策の位相について分析し、その意義や今後の課題について理解することを大きな目的とします。
科目目的
この科目は、カリキュラム上のスポーツ健康政策科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生がスポーツに対する認識を深めるとともに、スポーツと政策に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
スポーツにひそむ様々な問題群やスポーツ政策の変遷について理解しながら、今後のスポーツ振興政策について先行する知見をふまえた検討ができるようになる。
「健康」という言葉が闊歩するまでの歴史的な経緯を把握するとともに、「健康」について政策的な側面から理解を深める。
授業計画と内容
授業で取り上げる主なトピックは以下の通りです。とりたてて予習・復習の必要はありませんが、随時リアクションペーパーの提出を要求します。
第1回:授業全体について説明するオリエンテーション授業
第2回:巨人軍は永遠に不滅でよいものなのか?:日本のスポーツの特異性
第3回:Jリーグは日本のスポーツを変えられるか?:日本のスポーツの新たな胎動
第4回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(1):先進諸国を中心に
第5回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(2):21世紀の潮流
第6回:日本のスポーツ政策の動向と課題(1):戦後の変遷
第7回:日本のスポーツ政策の動向と課題(2)コミュニティ・スポーツの台頭
第8回:日本のスポーツ政策の動向と課題(3):総合型地域スポーツクラブについて
第9回:健康の誕生:「健康」はどこからきたのか?
第10回:メディアが仕掛ける「健康」
第11回:日本のスポーツ政策の動向と課題(1):スポーツ振興基本計画について
第12回:日本のスポーツ政策の動向と課題(2):スポーツ基本法について
第13回:現在の健康政策の動向と課題
第14回:講義全体のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | スポーツ健康政策についての基礎知識を理解した上でスポーツやヘルスプロモーションを政策の観点から説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 50 | 授業への出席、受講態度の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
海外にてスポーツ行政官として活動した経験および国内のスポーツ行政に関する審議会メンバーとして数多くの実績を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
海外にてスポーツ行政官として活動した経験および国内のスポーツ行政に関する審議会メンバーとして数多くの実績を有することから、行動原理や地域住民の実際の反応について、通常のアカデミアとは異なる視点から、スポーツ健康政策の実相について伝えることができる。
テキスト・参考文献等
テキスト:小林勉(2016)『スポーツで挑む社会貢献』創文企画
参考文献:必要に応じて、随時、参考文献を紹介する。
その他特記事項
本講義を受講する際の注意点:
オンラインでの授業に慣れてきたせいか、「人の話を聞く」という基本的姿勢に欠けた学生が増えてきております。授業とは関係のない雑談をして、真剣に授業を聴こうとしている受講者の邪魔をしたり、授業中にパソコンや携帯電話を使用し、本講義とは無関係な行為を授業内にすることは厳に慎んでください(ただしresponによる出欠確認等は除く)。これらは、いずれも「人の話を聞く」という最低限のアカデミック・リテラシーにおいてルール違反となります。ルール違反と判断された場合には、教室からの退室が命じられることもあります。その際、学籍番号と名前を確認させていただきますし、少なくとも当該科目については単位が得られません。
また、小テストやレポート、期末試験などでは、コピペやChat GPTなどを使わないようにお願い致します。コピペチェックツールなどで確認させていただくこともあります。また締め切りの過ぎたレポート等は受理しませんのでご注意ください。時折、大会参加や就職活動などを理由に、欠席への「配慮願い」を求める学生がおりますが、本授業は出席することが大前提となりますので、それらの理由をもって欠席が完全に出席扱いになることはありません。またresponナンバーを流出させたり、それを用いて出席確認を行ったりするのも不正行為となります。その場合も、単位認定が困難になりますので、あらかじめご了承ください。