シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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無機化学3 | 2024 | 前期 | 木3 | 理工学部 | 張 浩徹 | チャン ホチョル | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BC3-6B15
履修条件・関連科目等
基礎無機化学、無機化学1、無機化学2の履修を前提とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
以下の項目について体系的に学ぶ。
1)金属錯体を構成する代表的な配位子
2)金属錯体の命名法
3)金属錯体の立体化学
4)代表的な金属錯体の性質
5)錯体形成の熱力学
6)配位子場分裂と電子状態
7)金属錯体の電子スペクトル
8)金属錯体の磁気的性質
科目目的
無機化学の分野においてd-ブロック金属が形成する配位化合物=金属錯体は重要な地位を占める。これらの化合物群は、天然に見いだされる鉱物や自然界における光合成や窒素固定化反応において主たる役割を担う。更に金属錯体は様々な配位子と金属の融合から医薬品や機能性電子材料、触媒として広く応用されている。本講義では金属錯体の性質を理解することを目的に、その歴史から始まり代表的な構造の分類と理解をその電子状態と相関付けながら学ぶことを目的とする。
到達目標
主にdブロックの金属イオンと無機及び有機配位子からなる配位化合物(=金属錯体)の構造を分類し、その構造の特徴を理解することを第一の目的とする。また金属錯体が自発的に形成される物理化学的要因を理解すると共に、金属イオンと配位子の結合によりどの様な新しい構造や性質が発現するかを理解することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 金属錯体の歴史
第2回 金属錯体の基礎
第3回 金属錯体の構造と立体配座
第4回 金属錯体の異性化とキラリティ
第5回 錯体形成の熱力学
第6回 金属錯体を安定化する因子
第7回 金属錯体の電子構造ー結晶場理論
第8回 金属錯体の電子構造ー配位子場安定化エネルギー
第9回 金属錯体の磁気的性質
第10回 四面体・平面四角形・八面体型金属錯体の電子構造
第11回 配位子場理論
第12回 原子の電子スペクトル
第13回 金属錯体の電子スペクトル
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 60点以上で合格とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:シュライバーアトキンス無機化学(上)(下)第6版
東京化学同人
その他特記事項
特になし