シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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卒業研究Ⅰ | 2024 | 前期 | 他 | 理工学部 | 石井 洋一 | イシイ ヨウイチ | 4年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-AC4-6A91
履修条件・関連科目等
卒業研究の履修要件を満たした者。卒業研究は4年間の集大成として位置づけられた重要科目なので、3年次までの基礎科目をしっかりと復習し、意欲的に打ち込むこと。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
これまで履修した講義科目と実験科目は、すでに整理・体系化された学問の成果を知識や技術として学び、身につけることを目的としていた。それに対し、「卒業研究」では応用化学科のいずれかの研究室に所属し、特定の専門分野について、まず基幹研究を充分に理解した上で、先端研究と最新動向の調査、さらには新規研究テーマの企画立案とそれに基づいた研究を行う。
本科目に続いて実施される卒業研究Ⅱでは、卒業研究最終報告書、卒業研究発表会での発表、卒論の提出が必須であるので、それに向けて卒業研究Ⅰから準備を積み重ねていくこと。
科目目的
卒業研究では、各研究室に分かれて応用化学の専門知識を深く学習するとともに、先進的な研究を行うための方法論と技術を学び、さらには専門分野の最新の研究動向などを幅広く調査し、系統的にまとめる。また、応用化学に関する課題について研究計画を立て、実験を行い、結果を分析することを通して、応用化学に関する実際の問題を議論、解決できる力量を養う。それらにより、大学院でさらに高度な研究を行うための基礎力、あるいは企業で専門職として活動するための基礎力を身につけることを目的とする。
到達目標
・有機金属化学に関する課題を議論し、実験的に解決する方法を提案し、実際の実験を行うことができる。
・有機金属化学分野の最新の研究動向などを幅広く調査し、系統的にまとめることができる。
授業計画と内容
履修にあたっては、3年次11月下旬に開催される配属説明会への出席、および2月下旬に行われる配属プロセスへの参加が必須となる。卒業研究履修制限者は4年次に卒業研究を履修することはできない。
受講生は、卒業研究の一環として授業期間内に原則毎週実施される研究室セミナー等に主体的に参加する必要がある。そこで実施する授業内容は概ね以下の通りである。
第1回 イントロダクション、卒業研究Ⅰについて
第2回 文献調査の方法
第3回 教員による論文紹介(基本編)
第4回 教員による論文紹介(応用編)
第5回 研究テーマ設定
第6回 ゼミによる発表・討論①:有機金属錯体の合成と反応性に関する研究テーマ
第7回 ゼミによる発表・討論②:有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第8回 研究進捗中間発表
第9回 研究進捗に対する質疑応答
第10回 研究指導①:有機金属錯体の合成と反応性に関する研究テーマ
第11回 研究指導②:有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第12回 研究発表の準備
第13回 研究進捗発表
第14回 研究発表に対する質疑応答、卒業研究Ⅱに向けた課題に関するまとめ
日程は研究室学生と調整して決め、各回2コマの研究指導をする(進捗により内容を変更する可能性もある)。ただし、これらの授業に参加するだけでなく、当初の研究方針に従って、自ら課題を設定し、その解決方法を考えて具体的な実験計画を立て、実験を遂行してその結果をプレゼンテーションするという一連の作業を能動的に行うことが求められる。
有機金属化学研究室における最近のテーマおよび今後想定される研究テーマの例は次の通り。
・芳香族骨格とシリルエーテルリンカーを利用した機能性オリゴマー分子の創製
・全共役テトラピリジル配位子を用いた単核、二核および多核錯体の合成
・リンと第2周期元素を配位部位とするシクロメタレート型配位子の開発
・ヘテロ元素置換基を持つ内部アルキンのビニリデン転位
・拡張カリックス[4]アレーンの合成と性質
・シクロメタル化したホスフィン配位子をもつRh(III)およびIr(III)錯体の新規反応の開発
・ビニル型錯体からのβ炭素脱離反応の開発
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指導教員の指示に従い、研究テーマに関連した専門分野の文献の検索と読み込み、各自の実験データの整理分析、実験計画の策定、研究室での発表準備、卒業研究報告書の作成、卒業論文作成などを行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・卒業論文、または卒業研究の作成等に対して専門分野に関する必要な論文作成、研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 研究室における継続的な研究活動への取り組み、研究室のセミナー・報告会等への出席と発表、卒業論文の作成と記述(作成過程も含む)、卒業研究発表会への取り組み(準備も含む)、などの水準を評価の対象として、ルーブリックにより評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
ルーブリック評価基準に沿って評価する。ルーブリック評価基準は、別途manabaで資料を配布する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間に限らず、研究室において随時フィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaにより、提出課題のフィードバックを行う。中間報告の提出もmanabaにより行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
配属された研究室の指導教員からの紹介と卒業研究学生自身の文献検索による。
その他特記事項
参考URL
ホームページ https://ishii-lab.r.chuo-u.ac.jp/
e-メール yo-ishii@kc.chuo-u.ac.jp