シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報通信理論 | 2024 | 前期 | 月1 | 理工学部 | 山嵜 彰一郎 | ヤマサキ ショウイチロウ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-IG2-7C09
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ディジタル化された情報がネットワークを介して人や機械の間を行き来するディジタル情報ネットワーク社会では、情報をできるだけ速く、大量に、安価に、安全に、かつ、間違いなく伝達したいという要求があります。これらの要求に応える技術として、情報通信と情報セキュリティの基本的な事項を学習します。これらの技術が、IoT (Internet of Things) などの情報技術を活用した社会の構築の基礎となること、及び、データサイエンスを活用した産業発展の鍵となることを学習します。さらに、情報技術の進展は、様々なサービスを人間に提供し便利な社会を構築していますが、同時に、個人情報や知的財産への侵害、職業への影響など様々な課題を生んでいることを学習します。
科目目的
この科目はカリキュラムにおいて、データサイエンスのシステム上への運用に関連する科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生が情報通信と情報セキュリティの技術がデータサイエンスを活用した産業発展の鍵となることの認識を深めるとともに、情報通信と情報セキュリティの基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
(1) 確率論に基づくエントロピーの基礎と応用、(2) 情報通信と情報セキュリティの基本的な技術、(3) これらの技術がデータサイエンスを活用した産業発展の鍵となること、以上を他者に説明できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 1.基礎:
1.1 情報通信と情報セキュリティ、及び、データサイエンスを活用した産業の発展
第2回 1.2 情報通信理論で用いられる確率論の基本事項
第3回 1.3 エントロピーの基礎と応用
第4回 1.4 ビッグデータとデータマイニング
第5回 2.情報の圧縮:
2.1 情報源符号化:情報源出力の符号化と復号
第6回 2.3 基本的な情報圧縮手法:ハフマン符号
第7回 3.情報の誤り制御:
3.1 情報通信システムにおける誤り制御:誤り訂正と再送信
第8回 3.2 通信路モデルと通信路符号化:ハミング符号
第9回 4.情報セキュリティ
4.1 情報社会における情報セキュリティの課題
第10回 4.2 暗号:情報の暗号化と復号
第11回 4.3 公開鍵暗号:RSA暗号
第12回 4.4 公開鍵暗号の応用:ディジタル署名
第13回 4.5 情報の分散管理:秘密分散
第14回 4.6 知的財産保護:電子透かし
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 情報通信・情報セキュリティに関する技術の基礎知識を理解した上で、これらの技術の社会への貢献を説明できることを基準とします。 |
平常点 | 20 | 授業に参加し意見を表明すること、演習課題に解答することなどの状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中にmanabaのアンケート機能を使い、即時に学生の反応を把握しながら授業を進めていく。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間企業に19年間勤務し、情報通信分野の研究開発と商品開発に従事した実務経験をもっています。その間、産業構造の変化に応じた従業員の職種転換のための社内教育に従事した実務経験をもっています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
情報通信理論に関連する教科書に記載されている事項が、企業における研究開発と商品開発にどのように結びついているかを、実例に基づき紹介する授業を実施します。また、教科書に記載されていないが研究開発と商品開発に有効な事項を、実例に基づき紹介する授業を実施します。
テキスト・参考文献等
授業内容に関連する資料を事前にmanabaで配信する。