シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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産業心理学 | 2024 | 後期 | 水4 | 理工学部 | 髙橋 南海子 | タカハシ ナミコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-SY3-7C02
履修条件・関連科目等
職場などの集団における個人の心理的なメカニズムに興味を持っていること。
講義中に行うグループディスカッションに積極的に参加し、自ら発言する意思があること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
産業心理学は、産業における人間行動を研究し、人と産業との適切な関係を構築することをを目指す研究領域である。本授業では、第1~3回までの講義で「産業社会や社会的自立」について基本的な理解をした後、第4回からは、組織への参入、コミュニケーション、ワーク・モチベーション、リーダーシップ、職業性ストレス、キャリア発達など、産業活動を始めた人が体験するプロセスを、時系列的にたどる形で講義を進める。
講義では、産業活動における多様な心理学的知見に触れ、また受講生同士のグループ討議や各種ワーク体験などを通して、実践的な学びを深める。講義中に受講生の意見や回答を即時収集して、結果に応じた解説をするなど双方向型授業を実施し、受講生の意識や理解度に即した講義とする。
毎回、グループ討議やケース検討を取り入れた参加型の講義で、今後の進路選択や就職活動に活かせる内容である。
科目目的
・産業社会や社会的自立についての理解を深め、将来に向けた主体的な態度を身につける。
・産業心理学における理論や概念を理解し、それらを用いて、自身の経験や産業社会で起こる現象について解釈し、未来を予測し、介入の方法を考案できる。
到達目標
・産業社会や社会的自立についての理解を深め、将来に向けた主体的な態度を身につける。
・産業心理学における理論や用語によって、自身の経験や社会的な現象を解釈し、未来を予測し、介入方法を考案することができる。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション、産業⼼理学とは
第2回 働くことの意味と働き方
第3回 産業社会が求める人材
第4回 募集・採用と評価・処遇
第5回 能力開発とキャリア
第6回 個人と組織の関係
第7回 集団のダイナミズムと組織内コミュニケーション
第8回 ワーク・モチベーション
第9回 リーダーシップ
第10回 仕事の安全と対策
第11回 職業性ストレスとメンタルヘルス
第12回 働く人への支援、事例検討
第13回 消費者行動
第14回 総括、到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・予習として、⽇常的にニュース報道で政治・経済・社会の動向を把握しておくこと。
・復習として、①毎回の講義後に、学習した理論や学説を社会の動きや⾃らの体験事例に当てはめ、その意味を考察し、今後起こりうる事態の予測をすること。②各回の講義終了後に各自リフレクション(振り返り)を記入し、復習の際の参考にすること。③各回の講義の冒頭に、前回の講義内容の要約や受講生の主なリフレクションを教員が解説するので、⾃らの復習が⼗分であったかどうかを⾃⼰点検すること。
・レポート課題に計画的に取り組むこと
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | テーマのまとまり毎に小テストを実施し、用語や概念、理論等が理解できているかどうかを評価する。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 産業心理学における理論や概念を理解したうえで、自身の体験や産業社会で起こる現象について解釈し、説明できるかどうかを評価する。 |
レポート | 20 | 問題意識に沿って調査を行い、理解を深めたことを論理的に説得力をもって記述できているかどうかを評価する。 |
平常点 | 30 | 講義への参加度合・受講態度(意見の表明、グループ活動への積極的参加)、毎回の振り返りレポートの提出と内容の状況を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件︓出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間企業において人材開発、キャリア開発の業務に10年間携わる。業務内容には、組織へのヒアリングや意識調査に基づく課題抽出、課題に応じた教育プログラムや教材の開発および講座の運営、個人に対するキャリアカウンセリング、学生支援の実務等が含まれる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
民間企業において人材開発やキャリア開発に関する教育プログラムや教材の開発および運営に携わり、キャリアカウンセリングや学生支援の経験を有する教員が、実務経験を活かし、理論や用語をわかりやすく解説するために、職場で起こっている事例や実際にカウンセリングを行った事例、また最近の職場の傾向等について説明する。
テキスト・参考文献等
都度、レジュメを配布する。
参考文献:
・『産業・組織心理学』改訂版 馬場昌雄・馬場房子・岡村一成 白桃書房(2017)
・『よくわかる産業・組織心理学』山口裕幸・金井篤子[編] ミネルヴァ書房(2007)
・『増強改訂版 産業・組織心理学エッセンシャルズ』外島裕・田中堅一郎[編] ナカニシヤ出版(2004)
その他特記事項
・講義だけではなく、グループ討議や自己分析の実習など学生参加型の授業であることを理解したうえで履修すること。
・授業中の私語、授業と関係しない作業を禁止する。
・受講者の理解度や希望により、授業の順番を入れかえたり、内容を一部変更することもある。