シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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システムの信頼性 | 2024 | 後期 | 水2 | 理工学部 | 浜田 百合 | ハマダ ユリ | 3年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
確率,解析概論,信頼性工学の知識があれば,講義の理解が容易になる.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
多くの要素から構成されているシステムの信頼性に主眼をおきながら講義を進める.すなわち,信頼性の考え方,信頼性の尺度,主要な確率分布の履修を前提として,システムと構成要素の信頼性の定量的な関係とその設計・評価の応用について述べる.システムの信頼性について,確率をベースとしてモデルを紹介し,システムの構築方法でどのように信頼度が変化するについて理解できるようにする.計算機の利用により信頼性データと確率分布,また,そのパラメータ推定について解説する.プログラミング言語としてMatlabを利用する.授業は講義形式で行う.演習の時間も確保する.
科目目的
我々が生活で利用している製品やインフラは多くの要素から構成されており,各要素はそれぞれの機能を有していることから,システムとしてモデル化し解析できる.このようなシステム的な見方・考え方を身につける.
到達目標
本講義では,冗長システムの計算を行うにはどのようにしたらよいかについて,直列システム、並列システム,コヒーレントシステムについて順を追って紹介し,様々の寿命分布で計算ができるようにする.
授業計画と内容
1. ガイダンス 授業の進め方や評価法について説明する.
2. 故障モデル 修復されないアイテムについての信頼性の測り方として,故障モデルを学ぶ.
3. 故障モデルの演習 故障モデルに関する演習
4. 信頼性ブロック図 システムの構造を表す方法として,信頼性ブロック図について学ぶ.
5. 構造関数 信頼性ブロック図からシステムの状態を表す構造関数の求め方について学ぶ.
6. 構造関数の演習 構造関数に関する演習を行う.
7.ここまでのまとめ
8. 独立コンポーネントの信頼性 独立コンポーネントによるシステムの信頼性評価について学ぶ.
9. 独立コンポーネントの信頼性の演習 独立コンポーネントによるシステムの信頼性評価の演習を行う.
10. 非修理系コンポーネント 非修理系コンポーネントによるシステムの信頼性評価について学ぶ.
11. 非修理系コンポーネントの演習 非修理系コンポーネントによるシステムの信頼性評価の演習を行う.
12. 待機冗長システム 待機中の状態によるシステムの信頼性への影響について学ぶ.
13. 待機冗長システムの演習 待機冗長システムの演習を行う.
14.総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと。授業終了後の課題提出。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | システムの構造についての基礎知識を理解した上で,システムの構造を信頼性ブロック図の観点から表現できるかどうかを評価する. |
期末試験(到達度確認) | 40 | 冗長システムの信頼性についての基礎知識を理解した上で,冗長システムの信頼性を故障モデルを考慮して表現できるかどうかを評価する. |
平常点 | 20 | 授業時間中の演習課題と,授業へ取り組む姿勢を評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特になし.授業支援システムを介して関連資料を配布する.参考文献は以下.
・山本久志(編著)「エンジニアのための信頼性工学」, コロナ社
・Rausand, M., & Hoyland, A. (2003). “System Reliability Theory: Models, Statistical Methods, and Applications (Vol. 396). John Wiley & Sons.