シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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人間信頼性工学(旧-20) | 2024 | 後期 | 他 | 理工学部 | 浜田 百合 | ハマダ ユリ | 4年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
本科目はカリキュラム改正を行いましたので、
「システムの信頼性」
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授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
人間は、組織やシステムを構成する不可欠な要素の一つであり、組織やシステムがその目的を効果的・効率的に達成する上で重要な役割を果たす。他方、人間は、機械と異なり、知識・スキル不足、意図的な不遵守、意図しないエラーなどによる、標準や計画からの逸脱を起こし、これによって組織やシステムの信頼性が大幅に損なわれる場合も多い。実際、様々な分野の事故・トラブルを調べると、その発生に人的要因(ヒューマンファクター)がかかわっているものが多いことがわかる。本講義では、組織やシステムにおける事故・トラブルの防止を目的とし、人間の不適切な行動やその特性、人間の不適切な行動を防ぐための対策、事故・トラブルの未然防止活動の推進、発生した事故・トラブルを分析する方法などについて学ぶ。
科目目的
人間信頼性工学の体系および手法を理解することを目的とする。
到達目標
人間の不適切な行動を防ぐための対策を考案し、適用できるようになること、また、人間の不適切な行動に起因する事故・トラブルを分析し、事故・トラブルの未然防活動を見直すことができるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 様々な分野の事故と人間の不適切な行動
第2回 人間の不適切な行動とその対策(1)-知識不足・スキル不足
第3回 人間の不適切な行動とその対策(2)-意図的な不遵守
第4回 人間の不適切な行動とその対策(3)-意図しないエラー
第5回 人間の不適切な行動の評価(1)-起因事象の特定と発生頻度の評価
第6回 人間の不適切な行動の評価(2)-システムの信頼性に与える影響の評価
第7回 事故・トラブルの未然防止活動(1)-知識不足・スキル不足
第8回 事故・トラブルの未然防止活動(2)-意図的な不遵守
第9回 事故・トラブルの未然防止活動(3)-意図しないエラー
第10回 発生した事故・トラブルの根本原因分析(1)-人間行動の分析
第11回 発生した事故・トラブルの根本原因分析(2)-不適切な行動の特定と組織要因の分析
第12回 発生した事故・トラブルの根本原因分析(3)-事例研究
第13回 プロジェクト研究(1)-グループ討論
第14回 プロジェクト研究(2)-発表と質疑
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業外に、各自またはグループで取り組むレポート課題を出す。具体的な課題に自分なりに取り組むことで理解を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | システムの構造についての基礎知識を理解した上で,システムの構造を信頼性ブロック図の観点から表現できるかどうかを評価する. |
期末試験(到達度確認) | 40 | 冗長システムの信頼性についての基礎知識を理解した上で,冗長システムの信頼性を故障モデルを考慮して表現できるかどうかを評価する. |
平常点 | 20 | 授業時間中の演習課題と,授業へ取り組む姿勢を評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:プリントを配付する。
参考文献:中條武志「人に起因するトラブル・事故の未然防止とRCA」(日本規格協会 1,620円)