シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報通信ネットワーク | 2024 | 後期 | 土1 | 理工学部 | 田代 秀一 | タシロ シュウイチ | 2年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
PCの操作に関する基礎的知識を前提とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
インターネットに代表される情報通信ネットワークが社会生活、産業の基盤として広く普及している。同技術は電子商取引、コンテンツ閲覧、企業内情報システム、オープンデータの公開と活用、ビッグデータの収集と活用等を実現するための基盤技術であり、企業経営の高度情報化のための重要な要素である。また、ショップやSNS等を含め日常生活も情報通信ネットワークに深く依存したものとなっている。本科目では、講義と実習を通して情報通信ネットワークの基本的な仕組みを、「なぜ」その仕組みを採用したのかの設計思想にも触れながら学ぶとともに、セキュリティなど、同技術に潜む問題点についても理解し、そのメリットを安全に享受するための素養を身につける。
科目目的
インターネットの仕組みと設計思想を知り、その普及の理由を理解するとともに、安全な活用方法を身につける
到達目標
(1)情報通信ネットワークの技術体系、基本的構造の理解。
(2)情報通信ネットワークの運用ポリシと運用体系に対する理解。
(3)情報通信ネットワークに潜む脅威とその回避に対する理解。
授業計画と内容
第1回 古典的通信技術からインターネットへ
第2回 ネットワークの基本構造
第3回 データの符号化と伝送
第4回 ローカルエリアネットワーク(LAN)
第5回 LANからグローバルアクセスへ
第6回 ネットワークの管理
第7回 実習1(インターネットの基本構造)
第8回 インターネットアプリケーション(ワールド・ワイド・ウェブ)
第9回 コンテンツ配信技術
第10回 インターネットアプリケーション(電子メール)
第11回 ネットワークセキュリティの基礎(暗号技術とその応用)
第12回 ネットワークセキュリティの基礎(電子証明書の活用)
第13回 インターネットコンテンツと電子的著作権管理
第14回 実習2(電子証明書)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回講義の終わりに小問を課すので、わからなかったところ、わからなかったところについては復習し、知識を確実なものとすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 講義全体の内容についての到達目標への達成度を確認し、評価する。 |
レポート | 30 | 二回実施する実習について、その結果を報告するレポートを提出する。実施した内容と結果について、論理的に記述できているか、筋道立った考察を行えているかについて評価する。 |
平常点 | 20 | 原則全講義の終わりに小テストを実施し、各回の講義内容についての理解度を確認する。この小テストは、理解できなかったことを確認して復習することを目的とするため、点数よりも参加度(誤ったとしてもしっかり考えて回答したか)を重視する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
試験、レポート、小テストを通し、ネットワークの基本構造、セキュリティに関する基本知識を理解し、それを説明することができるかに重点を置く評価を行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
2度の実習でPCを操作してネットワークの動作状況等を観察し、結果について調査し考察を行う。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
各回の講義の終わりにmanabaを用いたオンラインでの小テストを実施するため、それにアクセスすることのできるデバイス(PC等)を持参することを必須とする。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
産業技術総合研究所、JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)で、インターネットの技術標準作成とドメイン名管理運用に従事した。
現在はISOの文字コードの国際標準化委員会の国内委員会委員長
2023年10月、産業標準化事業経済大臣表彰受賞。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
インターネットの技術と、その設計思想
テキスト・参考文献等
復習用として、授業毎に要点資料をmanabaに掲載する。
その他特記事項