シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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画像・映像コンテンツ演習3 | 2024 | 後期 | 木2 | 理工学部 | 趙 晋輝 | チョウ シンキ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-PI3-8C62
履修条件・関連科目等
「C プログラミング初級演習」、「C プログラミング中級演習」、「プログラミング上級演習」、「情報総合演習」の単位修得。加えて、ディジタル信号処理単位修得ならびにと暗号理論とマルチメディア情報処理の同時履修を推奨。
また、C-compassの継続的利用習慣があることが望ましい。
なお、初回講義時にチームを編成する。このため、初回授業には必ず出席し、履修意思を明らかにすること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
4名前後で構成するチーム単位で、与えられた画像・映像コンテンツ作成課題に対して基礎実習、仕様作成、プログラム等構築、実行・評価、プレゼンテーション、レポート作成の過程を経るプロジェクトを推進する、課題解決型の学習を主体とする科目である。
プロジェクトテーマ例1:画像の暗号化とプライバシー保護
まず、画像の変換符号化の原理を理解した上で、符号化と復号方式を実現する。次に、VSS(視覚秘密分散)方式及び、DH鍵共有方式とElGamal暗号を作成する。そして、モザイク、ステガノグラフィ、スクランブルなどの画像暗号化と復号化方式を作成し、画像のプライバシー保護方式を検討する。また、VSSによる顔画像認証と公開鍵暗号による鍵配送も含む画像暗号化配信システムの完成を目標とする。
プロジェクトテーマ例2: AIに対する敵対学習とディープフェークの対策
関連授業科目で学んだ深層学習や画像処理の技術を利用して、深層学習によるパターン認識器に対する敵対学習に対する対策として、画像を加工することでプライバシーを守る方法を検討する。さらに、顔認証やディープフェークについて、攻撃法と防御する手法を考案し、暗号認証技術なども利用して、コンテンツの真正性を保つ方式に対する検討する。
第14回授業時に到達度確認として、成果発表会を行い学科卒業生を含む社会人等に評価を受ける。
科目目的
画像映像コンテンツ技術における、AI人工知能と暗号・情報セキュリティ関連のプロジェクト型学習
到達目標
情報工学科学生に求められる7つのコンピテンシー(行動特性)である、コミュニケーション力、問題解決力(デザイン)、知識獲得力、組織的行動能力、創造力、自己実現力、専門性を、画像・映像系コンテンツを作成する半年にわたるチームプロジェクトによって獲得することを目的とする。
演習の主なねらい:チームで最大の成果をあげる、自らの経験を基にアドバイスできる。
到達目標は以下の通り:
コミュニケーション力:L3:相手を理解したうえで、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。
問題解決力:L3:解決策を立て、実行している。
知識獲得力:L3:収集した情報を精査し、知識やノウハウを習得し、関連付けて活用している。
組織的行動能力:L3:チームでの作業、行動において共通の目標を理解し、達成するために当事者意識をもって行動する。
創造力:L3:自分の専門内外に関わらず幅広い知的好奇心を持ち新たな知識を意欲的に取り入れ、物事に取り組もうとする。
自己実現力:L3:自ら明確な目標を定め、その実現のために道筋を考え、努力する。その際、自己管理を怠らない。
専門性:L3:専門知識を概ね理解し、それに関連する情報の理解と正確性の判断をして自らの主張を行うことができる。一定の基準の緻密さや正確さをもった作業を行うことができる。
授業計画と内容
第1回 概要紹介・テーマ説明、チーム編成、テーマ達成への論点整理等、開始時自己点検
第2回 基礎実習、 テーマ達成方策案の検討
第3回 コンテンツ活用・保護に関する学習、 テーマ達成方策案の取りまとめ、チームプレゼンテーションの準備。
第4回 チームプレゼンテーション・質疑(テーマ、内容、構築のポイント・留意点等)
第5回 テーマ達成方策案の修正、仕様作成、分担項目決定
第6回 構築・検証(1) 個人単位での構築・検証と仕様修正
第7回 構築・検証(2) 個人単位での構築・検証の完了
第8回 構築・検証(3) チーム単位での構築・検証と仕様修正
第9回 構築・検証(4) チーム単位での構築・検証の完了、教員・TAによるレビュー
第10回 実行、評価(1) 評価項目の確認と実行、必要な修正
第11回 実行、評価(2) 確定した項目に基づく評価
第12回 デモ・プレゼンテーション準備(1) ポスター原稿作成、デモンストレーション用映像記録
第13回 デモ・プレゼンテーション準備(2) ポスター確認、口頭発表・質疑準備
第14回 デモ・プレゼンテーション、最終レポート作成、終了時自己点検
プレゼンテーションは外部に公開する場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間中に予定作業を完了できない場合は、次回までにチーム単位で対応する必要がある。また、プレゼンテーションは、学外への効果的な公開を想定し、授業時間外に行う場合がありえる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 科目の趣旨と課題を理解し、チームに参加すると同時に、プロジェクトの発案、検討、実装、発表の全過程にメンバーとして積極的に参加し、役割分担を果たす。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じて、Webexミーティング、Google共有ドライブ、Googleクラスルーム、SNS等コミュニケーションツールを用いて双方向型の学び及び自由学習支援を実施する。具体的にはその都度指示する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中に指示する。
その他特記事項
(1)チーム単位のプロジェクトを実施するため、履修希望者は第1回に必ず出席し、履修意思を明らかにすること。
(2)プロジェクト推進を補助するためにWebベースによる進捗状況管理を行うので、ツール利用の習熟と定期的な利用が必須である。IDとパスワードは第1回授業時に配布する。
この科目は「就業力育成教育プログラム『段階別コンピテンシー育成教育システムプロジェクト』科目」である。
参考URL
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/cuise/open-class/2018
https://www.facebook.com/ChuoCompetency/