シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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遺伝情報学実験 | 2024 | 後期複数 | 火3,火4,水3 | 理工学部 | 福井 彰雅 | フクイ アキマサ | 2年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-BI2-9A11
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
遺伝情報が動物の形態を規定するメカニズムを理解するため、1.分化した細胞がどのように個体を形成しているのか(動物の構造観察)、2. 細胞がどのように分化して個体を形成するのか(アフリカツメガエルの発生の観察と薬剤処理による形態形成異常の誘発)、3. 細胞分化を規定する遺伝子発現の変化とはどのようなものか(遺伝子発現の違い)について実験を通じて学ぶ。材料はアフリカツメガエルとマウスの培養細胞を用いる。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の実験生命科学科目として位置付けられており、この科目での実験を通じて遺伝情報学に対する基礎的な知識を習得すると共に、細胞分化に対する理解を深めることを目的とする。
到達目標
遺伝情報がどのように動物の形態を規定するのか、細胞分化について理解するため以下の実験操作をおこなう。最初に基本的な動物の組織や器官の構造を観察することで、細胞の最終分化について理解を深める。次に、アフリカツメガエルを用いてその発生を観察し、細胞の分化過程を理解する。さらに細胞内情報の撹乱による遺伝子発現の変化が形態形成に影響を及ぼすこと理解する。また、哺乳類培養細胞を用いて無菌操作、継代、細胞計測法などの細胞培養の基礎技術を修得する。さらにRT-PCRの実験を通じてRNAの操作技術を習得すると共に、細胞の分化が遺伝子発現の違いによるものであることを理解する。これらを通じて、分子生物学的研究すなわち遺伝情報の解析とはどのようなものであるかを実験として体験し、理解を深める。
授業計画と内容
第1回 実験ガイダンス、機器の使用法
第2回 無菌操作法
第3回 培地と緩衝液の調製
第4回 哺乳類細胞の増殖
第5回 RNAの抽出
第6回 RT-PCRによる遺伝子発現変化の観察
第7回 アフリカツメガエルの人工受精
第8回 卵割の観察
第9回 形態形成の観察
第10回 Li処理による超背側化実験
第11回 Li処理による前方欠損実験
第12回 顕微鏡操作方法
第13回 顕微鏡による組織観察
第14回 まとめ・後片付け
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
レポート作成のための調査をおこなう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり2時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 各回の実験の目的を理解し、結果を適切にまとめられているか、また、十分な資料学習を行ったうえで、課題に対して適切にまとめられているか否かで評価する。 |
平常点 | 30 | 出席(実験を実践したか否か)と実験に取り組む姿勢で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(実習の手引き)を配布する。実験は、これに従っておこなう。