シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生物学特殊講義4(安全性関係) | 2024 | 前期 | 土3 | 理工学部 | 五十嵐 智女 | イガラシ トシメ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BI3-9C29
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
食品および化学物質の安全性確保のための行政支援に係る実務経験に基づき、食品等に含まれる化学物質の基準値設定等の規制の科学的根拠となる有害性評価・リスク評価について、基本的な考え方の説明と事例の紹介を行います。また、有害性評価の基礎となる毒性学と毒性試験法について、その概要の解説を行います。
科目目的
食品および化学物質の安全性確保において必要な専門性として、科学的な考え方やスキルを身につけることを目的とします。
到達目標
食品および化学物質の安全性確保において、健康被害の未然防止のための仕組みや、様々な基準値の科学的根拠となる有害性評価・リスク評価がどのように行われているかを理解し、説明できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
座学と並行して、身近な食品に使用されている添加物の安全性を題材に、個人課題とグループワーク(GW)にも取り組んでもらう予定です。
1. 序論:レギュラトリーサイエンスとは
/ガイダンス
2. 毒性学とは、毒性試験法とは
/GW準備①:食品表示と添加物
3. 毒性学の重要概念:用量依存性、ハザードとリスク
/GW準備②:ADIの調べ方
4. 安全性確保の仕組み:リスクアナリシス
/GW準備③:評価書の調べ方
5. リスクアセスメント①:有害性確認
/GW準備④:個人課題の講評・解説
6. リスクアセスメント②:用量反応評価(閾値のある毒性の場合)
/GW①:課題説明・チーム分け
7. リスクアセスメント②:用量反応評価(閾値のない毒性の場合)
/GW②:添加物と食品の関係
8. リスクアセスメント③:ばく露評価
/GW③:ADI根拠確認
9. GW中間発表会
/小括
10. リスクアセスメント④:リスク判定、リスクマネージメント
/GW④:課題説明・品目選定・分担
11. リスクコミュニケーションとは
/GW⑤:情報収集・整理
12. リスクコミュニケーションの事例紹介(農薬)
/GW⑥:リスク判定・考察
13. リスクコミュニケーションの事例紹介(汚染物質、健康食品)
/GW⑦:リスコミの考察・まとめ
14. GW成果発表会
/総括
*取り上げる内容および順番は一応の目安であり、状況に応じて変わることがあります。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・個人課題(レポート、アンケート)、GW課題の一部に取り組んでもらいます。
・個人またはGWの提出物に対しては、できるだけコメントをします(manabaの機能を利用)
・個人課題の提出物については、授業の中で紹介したり、自ら発表してもらう可能性もあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 個人課題 |
平常点 | 20 | 小テスト |
その他 | 50 | GW課題・発表(中間20%、最終30%) |
成績評価の方法・基準(備考)
・GWの評価では、各学生の貢献度や積極性、協調性も考慮します。
・GWの発表に対する評価は、学生にも参加してもらいます。
・変更がある場合は講義の中でお知らせします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講人数や進捗状況などによって実施内容が変わる可能性もあります。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
食品および化学物質の安全性に関するレギュラトリーサイエンスの分野において、国の審議会に諮る化学物質の評価書の作成や、諸外国の規制や研究開発の動向調査、施策に関わる提案等の行政支援業務に10年以上従事し、当該分野の基礎となる毒性学研究にも取り組んできました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
安全行政に関する実務経験に基づき、国が実施している食品や化学物質の有害性評価・リスク評価について、実例を交えて解説します。また、その基盤となる毒性学・毒性試験に関しては、特に有害性評価・リスク評価を行う上で重要となる、本質的な概念の解説を行います。実際に個人課題やGWを通してリスク評価に取組んでもらう際には、実務上必要な具体的なスキルを指導します。
テキスト・参考文献等
・ 指定テキストはありません。
・ 参考文献は講義の中で紹介します。
その他特記事項
・ 各自の電子端末を使用して、授業中にmanabaの閲覧・書き込み、インターネット検索、資料作成(ExcelやPowerPoint)等を行います。
・ 入手した配布資料等の無許可再配付に代表される、著作権侵害行為を禁止します。