シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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卒業研究Ⅰ | 2024 | 前期 | 他 | 理工学部 | 諏訪 裕一 | スワ ユウイチ | 4年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-BI4-9A91
履修条件・関連科目等
学科において定めた科目と単位数を3年次終了までに取得する必要がある。
後期に開講する「卒業研究Ⅱ」を履修することを前提とする。
「卒業研究Ⅰ」と「卒業研究Ⅱ」とは同じ研究室で履修する。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
教員から提案された研究課題について、学生が主体的に、個別あるいはグループによる研究活動を行う、アクティブ・ラーニング科目である。研究活動には、研究計画の策定、文献調査、実験に必要な方法を習得するための訓練、実験の準備、その実施、結果の記録と解析および評価、その解釈と意義づけ、そのまとめと発表、これらを実施するための討議などが含まれる。これら一連の事項を継続的に行い、指定された日時に研究発表し、レポート(中間報告)を提出する。
科目目的
生命科学における特定の研究テーマについて、「授業の概要」に具体的に記した一連の研究活動のすべてを、学生自らが主体的に学び、教員の指導のもとで実施する。「卒業研究Ⅰ」と「卒業研究Ⅱ」をとおして、次項「達成目標」の1)~ 8)を実施する。ただし、必ずしも成果を出すことは求めない。
到達目標
研究に関わる一連のプロセスを自分の手を動かして実施することをとおして,実験科学を主体的に実施する際に求められるさまざまな事柄,すなわち,科学的・論理的な考え方,研究に必要な知識や実験技術,データの整理,解析,解釈などの理解を積み上げてゆく。この科目はその入り口に相当する。
1)実験室のルールと安全の確保
2)学生自らが研究することを前提に、教員から課される課題(問い)を十分に理解する。
3)課題の解明に適した材料と方法を選び出す。
4)課題と、iii)で選び出した材料と方法とが整合していることを論理的に説明する。
5)課題を解明するための実験を自ら準備する。
6)準備した実験を実施し、結果をまとめる。
7〉まとめた結果と、研究の目的(課題)に照らし合わせて、評価あるいは解釈する。
8) 2)~ 7)をまとめ、研究発表する。
「卒業研究Ⅰ」では、おもに1)~ 4)を行う。
授業計画と内容
この科目の内容を14回の講義科目に擬して以下に記述する。ただし,14回の講義科目でないので,1~14は授業回数の番号とは一致しない。上記「授業形式」を必ず参照すること。「卒業研究Ⅰ」では、教員から提案された課題をもとに、履修生はより具体的な「問い」(study question)を見出し、その解を導く仮説や研究計画を提案することを試みる。
1)実験室のルールと安全の確保
1. オリエンテーション1:最先端の研究活動に参画する君たちへ
2. オリエンテーション2:3年次までの実験科目と卒業研究との違い
3. 安全講習会1: 実験室での安全確保,緊急時の対応
4. 安全講習会2: 生命科学の実験に特有な安全確保,廃棄物および廃液の処理方法
5. 避難訓練
2)学生自らが研究することを前提に、教員から課される課題を十分に理解する。
6. 文献を検索する。
7. 科学論文のどこに何が書かれているのか。
8. 科学論文を理解するのに何をどこで学べばよいか。
9. 教員から課された課題(問い)のどこに新規性があるのか。
10. 新規性を明らかにするために,過去の研究を調べる。
11. 教員から課された課題を問い直す;具体的な答えを出すことのできる問いを作る。
3)課題の解明に適した材料と方法を選び出す。
12. 11.が実行できる材料を選ぶ。
13. 11.が実行できる方法を選ぶ。
4)課題と、3)で選び出した材料と方法とが整合していることを論理的に説明する。
14. 3)で選択した材料と方法が,教員から課された課題に具体的な答えを与えるために適切であることを,文書で論理的に説明し,中間報告としてまとめる。
後期科目「卒業研究Ⅱ」において、研究内容をまとめ卒業論文として提出することを求める。「卒業研究Ⅰ」はこれを前提に履修する。随時、教員や共同研究者とコミュニケーションをはかり,研究の進捗だけでなく、研究上の問題点や、研究の障害となる事項を共有し,問題がれば,その解決にあたること。実験を実施する場合,安全確保につとめること。
この科目の実施中は、研究室で定期的に実施されるセミナー,および安全講習会への参加が義務付けられるので,開催案内は見逃さないようにすること。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
たとえば、次の事柄が考えられる。
・研究の遂行上必要な文献の調査。
・実験実施前に完備すべき手順書(プロトコル)の準備。特に指導教員との議論後の詳細な改訂など。
・取得したデータのとりまとめ。データは実験後に迅速にとりまとめる必要がある。
・関連する研究会や学会への見学や積極的な参加。指導教員からこれが指示・推奨されることがある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・卒業論文、または卒業研究の作成等に対して専門分野に関する必要な論文作成、研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 次の a - f の項目を含む。a)購読した文献のレジュメ、b)実験系の計画案、c)実験手順書(プロトコル)、d)実験レポート、e)研究スケジュール、f)研究の背景、目的、実験案(中間報告書)研究の課題と進捗によって、重点は異なる。 |
平常点 | 50 | 次の項目が含まれる。a)教員や共同研究者とのコミュニケーション、b)実験での安全への配慮、c)研究を進捗させるのに適切なスケジュールに従った行動、d)研究への関心を持つことと,その維持、e)討論における積極性、主体性、論理性 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
特定の時間帯を設けず、学生が必要なときは常時、それに対応する。
実験を開始する前には、研究(実験)目的が明確であるか、実験の手順に問題はないか、を必ず綿密に議論する。その上で、実験を指導する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じて活用する。文献検索、ゲノム解析は活用せざるを得ない。オンラインでの打ち合わせも、日常的に行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
指導担当教員が個別に指示する。
その他特記事項
留学など,一般的な履修形態と異なる場合,この科目の履修に当たっては,担当の教員と十分に相談すること。