シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
認知科学・健康科学実習 | 2024 | 後期複数 | 火3,火4,火5 | 理工学部 | 竹内 文乃、檀 一平太、兵頭 和樹 | タケウチ アヤノ、ダン イッペイタ、ヒョウドウ カズキ | 3年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SE-HI3-CA29
履修条件・関連科目等
人間総合理工学科開講の必修科目、選択必修科目を適切に修得していること。極端に履修状況が不良の場合、履修見合わせを勧奨する場合がある。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
認知科学・健康科学はヒト対象とした科学であり、理系分野の中でも独特の研究技法が求められる。まず、研究に先立ち、研究倫理の理解と遵守が必要である。次に、ヒトの認知、健康といった一見あいまいな計測対象に対し、測定系の確立と妥当性の検討が必要となる。さらに、研究の手順や発表の作法の習得も重要である。特に実験デザインと統計的解析手法は必須である。そして最後に、得られた研究結果が、社会・環境とヒトとの関係においてどのような意義を有するかを考察する必要がある。このような点に着目し、本実習では、「生活習慣と健康」に着目する。その解析と考察を通し、ヒトを対象とした研究において、人間の心とからだを"知る、測る、育む"ための基礎知識と研究技法の習得を目指す。
科目目的
ヒトの健康よ認知に関する実験とその考察を通し、ヒトを客観的な研究対象としてとらえ、客観的な根拠に基づいたevidence-basedな知識構築の手法習得を目的とする。
到達目標
本実習のテーマは、認知科学・健康科学における基礎的な研究技法の習得である。本実習を通して、受講者が、ヒトを対象とした研究の基本的姿勢と計測原理を理解することを目指す。特にヒトの生活を定量的に解析し、生活の質を向上するための"Evidence-based"な提案を行う実践手法の習得を目指す。
授業計画と内容
実習が円滑に進むように、各週の内容配置を変える可能性がある。
第一部
(1) 認知科学実験0ー基礎と解析手法
(2) 認知科学実験1ー抑制課題
(3) 認知科学実験2ー注意課題
(4) 認知科学実験3ー記憶系課題
(5) 認知科学実験4ープライミング課題
(6) 認知科学実験5ーニューロマーケティング課題
(7) 認知科学実験の総括
第二部
(8) ヒトを対象としたサプリメントの2重盲検試験と関連研究の準備1役割分担
(9) ヒトを対象としたサプリメントの2重盲検試験と関連研究の準備2研究計画立案
(10)試験と関連研究実施1 実施準備
(11)試験と関連研究実施2 データ収集
(12)試験と関連研究実施3 データ整理と解析
(13)試験と関連研究実施4 発表・レポート準備
(14)試験と関連研究実施5 発表と討論
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
実習時間外での作業が発生する可能性が高いため、無理のない計画を立て、確実に課題を遂行する必要がある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり2時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 60 | プレゼンテーションとレポート:下記参照 |
平常点 | 40 | 下記参照 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点、レポート、発表を総合的に評価する。上記の配分は目安であり、実際の運営は授業の進行状況に伴い、柔軟に調整する。
達成基準:認知科学・健康科学研究手法における基本的な姿勢が身につくこと。本演習で得た知識をそのまま応用するのではなく、経験に基づいて、未知の課題に対する問題設定と解決のアプローチを身につけること。
注記:留学、教育実習、競技会出席、病欠等、正当な理由によって実習が受けられない場合は、代替措置を考慮するので、速やかに連絡すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
PC室でのPC使用を基本とする。JMP、SPSS等、専門的な統計ソフトの取り扱いをインタラクティブに習得する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員(檀)は企業との共同研究において、認知科学的な製品・サービス評価、ニューロマーケティングを実践し、竹内は、生物統計学の実務経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
これらの経験を適宜、本演習にフィードバックする。
テキスト・参考文献等
特定のテキストは設けず、必要に応じて、資料を配付する。
その他特記事項
基本的にグループワークが中心となるが、特定の学生に負担が集中しないように配慮すること。レポート等は個人単位の評価が中心となるので、取り組み不足は如実に成績に反映される。
参考URL
Manabaに講義関連情報を適宜アップロードするので、参照すること。