シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
微生物学 | 2024 | 後期 | 土1 | 理工学部 | 對馬 育夫 | ツシマ イクオ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-OB2-CC13
履修条件・関連科目等
なし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、微生物学の基礎から最新の研究例まで幅広く扱います。
微生物は、我々の生活空間や体内に無数に存在し、人間の生活や活動をサポートしたり、自然界における物質循環を担ったり、ときには、人間の健康を左右したりしています。昨今のゲノム解析技術の進歩によって、これまでの常識が覆るような発見も数多くあり、今後の技術開発や自分自身の身を守る手段として、微生物学に関する知識はますます重要になってきています。本科目は、下水道とダムをこよなく愛す現役研究者が、オンデマンド動画配信形式で、研究者の日々の研究ライフと国土交通行政といった実務経験を織り交ぜ、微生物学について、わかりやすく解説していきます。
第1講から第12講までは、担当教員による授業形式の講義動画を用意しています。
第13講と第14講では、既存の動画教材や過去の履修生が作成した動画を視聴します。
また、希望者(先着30名程度)には、微生物に関連した特定のテーマについて詳しく調べて紹介する課題を通じた指導をします。
質問・疑問等はmanabaを通じてやり取りを行い、履修者間で相互に学習をサポートするようにしています。その他、アクティブラーニング用の様々な副教材を用意しています。
科目目的
微生物学に関する幅広い知識の習得
到達目標
本科目は、微生物学に関する幅広い知識の習得を目的としています。
前半は、基礎知識の習得、物質循環のメカニズムの理解を目標としています。
後半は、強力な研究ツールとなる基礎分子生物学の習得、微生物と人間社会の関わりについて理解することを目標としています。
授業計画と内容
① ガイダンス – 微生物とは?ウイルスは生物じゃないけど微生物に分類!?
② 微生物学の歴史 – 自然発生説の否定。しかし、同時に人類史上最大の疑問が生まれる!?
③ 微生物の恩恵(炭酸同化編)– 太陽は全ての生物の命の根源。ただし、一部除く!?
④ 微生物の恩恵(呼吸編) – 食品衛生法上、飲食店は腐敗した食品を提供できるってホント!?
⑤ 下水道と微生物(窒素編) – 社会を支える下水道を支える微生物、アナモックスって何!?
⑥ 下水道と微生物(リン編) – リンの除去と回収の話。発見したのはただのオジサン!?
⑦ 古細菌の多様な生態 – 地球外生命体は存在するか?レコードホルダーが夢を広げる!?
⑧ 忍び寄る寄生虫 – 怖っ、グロッ~、ヤバい寄生虫オンパレード!生物の進化ってすごくない!?
⑨ 微生物とDNA – DNAが増える、細菌が増える。数式は栄枯盛衰を雄弁に語る!?
⑩ 微生物と最先端の研究 – DNAを増やす、DNAを読む。思いついたのは一人の破天荒な天才!?
⑪ 微生物と私 – 人生の分かれ道、どっちが正解? 苦労の向こう側に楽しいことが待っている!?
⑫ 微生物と健康 – 自分の身は自分で守ろう。家族の身もキミが守ろう!
⑬ 地球と微生物 – 地球の誕生から消滅までを学び、我々が生きている意味を見つめ直す。
⑭ 先輩からのプレゼント – 先輩たちが残してくれた資料で様々な微生物を学ぼう!
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
動画視聴後のリアクションペーパーの提出、manabaへの書き込み、課題の取り組み
授業の復習を重視する。理解が不足していると思われる点や認識を再確認したい点等を整理した上で授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 希望者のみ(ただし人数制限をかける)、11月末までに第14講の受講を終了させた上で、パワーポイントを使った動画コンテンツ作成課題に取り組む(テーマは自らが設定)。作成した課題の内容に応じ、0~20点を配点する。 |
平常点 | 60 | 講義動画視聴後にリアクションペーパーを提出する。内容に応じ1~4点を配点する。(最大50点/全14回) 講義により自身の学びに繋がったことを具体に記すこと。 |
その他 | 20 | その他、熱心に取り組んでいることが評価できる学生に対して、その度合いに応じ加点する。manabaで自分が得た知見を共有したり、他の履修者の学習のサポートに繋がる書き込み等を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
S評価:90点以上
A評価:80点台
B評価:70点台
C評価:60点台
E評価:60点未満
F評価:評価不能
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
国立環境研究所
東京大学水環境制御研究センター
国土交通省 国土技術政策総合研究所
国立研究開発法人 土木研究所
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・授業内容が社会においてどのように役に立っていくか実例を紹介していく。
・担当教員が携わってきた行政経験や研究業務について紹介していく。
テキスト・参考文献等
講義では、市販の教科書・参考書類は使用しない。毎回、説明資料をManabaにアップロードしておくので、必要な学生は適宜ダウンロードすること。
その他特記事項
【受講者の声2022】
1. 身近な微生物の話から研究や将来の話までこの講義で学ぶことができて楽しかった。
2. 動画内に登場するゲストの存在がありがたかった。時に素朴な質問を先生に投げかけてくれたり、専門的な観点から補足情報を加えてくれて、深い学びを得ることができた。
3. 微生物ニュース共有スレッドは、微生物を用いた社会の発展について学べるので暇な時間に見ていると新たな知見が付いておもしろい。
4. オンデマンド授業であるが、多くの学生が積極的にスレッドにコメントをしている為、自身も感化されて頑張れる。
5. 自ら微生物のニュースを調べていく中で、微生物は想像できない力を持っていて、可能性が無限大であることを学びました。
6. 微生物に関する知識以外にも、健康や水道、そして研究者の苦労などを知ることができた。
7. 動画とスライドがオンデマンド形式で公開されているため、自分のペースで理解するまで学ぶことができた。またスレッドの質問板に様々な質問が寄せられるため、授業で分からなかった部分や発展した知識などを知ることができた。
参考URL
2023年度 微生物学 第1講 参考動画
https://youtu.be/ai7fNhEPsn4
2023年度 受講者の声
https://drive.google.com/open?id=1-ANK8QRAfG2FWbUlGGTY1kfzijyfZO9O&usp=drive_fs
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