シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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都市空間解析 | 2024 | 前期 | 木2 | 理工学部 | 櫻井 雄大 | サクライ タケヒロ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-VA4-CC32
履修条件・関連科目等
「空間情報科学概論」,「確率・統計1」の履修を前提とし,「確率・統計2」の履修していることが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
都市空間解析とは、都市空間で起こる様々な現象や諸問題を数理的に解析し、その理解や解決の糸口を発見するための方法論である。近年、位置情報を持った空間に関わるビッグデータやオープンデータが容易に入手可能になり、環境問題・都市計画・都市防災・観光などの幅広い分野におけるデータの活用が注目されている。本講義では、都市空間解析における概念や理論について実践的に学び、講義形式の授業に加え、ワークショップ(グループワーク)を行う。ワークショップでは、課題の発見、データ収集から、習得した解析手法を用いた課題の解決に至るまで、実践を通じて都市空間解析の手法を身に付ける。
科目目的
この科目では,後半のワークショップにおいて,チームワークを発揮しながら独自の視点で分析テーマを設定し,データを集め,分析した結果を考察する.このことを通じて,理工学部が学位授与方針で示す「コミュニケーション力」「知識獲得力」「組織的行動能力」「創造力」「専門性」を修得することを目的とする.
到達目標
この科目では、以下を到達目標とする.
前半の講義・実践部分では,様々な空間解析手法の基本を学び,手を動かしながら計算を行うことでその特性を理解すること
後半のワークショップでは,各自が設定したテーマを具体化し,テーマや仮説に合った空間データを自ら探し,可視化・分析結果を通じて考察する一連の流れを体験すること
授業計画と内容
(1)イントロダクション
(2)データの可視化(方法)
(3)データの可視化(演習)
(4)点データ分析(理論)
(5)点がつくる領域(理論)
(6)点・線からなるネットワーク(理論)
(7)点・線からなるネットワーク(理論・演習)
(8)ワークショップ(1)テーマの決定
(9)ワークショップ(2)データ収集とデータの可視化
(10)ワークショップ(3)解析の計画立案
(11)ワークショップ(4)解析実践
(12)ワークショップ(5)解析実践
(13)ワークショップ(6)解析結果の整理
(14)ワークショップ(7)プレゼンテーション・まとめ・到達度確認
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日常生活において,自然環境や人間環境における空間的なモノ・コトを観察し,課題発見に意識的になっておくこと.講義と演習を概ね隔週で交互に行うので,演習前にその前の講義の内容を復習しておくこと.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | ワークショップ成果物、そのプレゼンテーションのほか、プレゼンテーションにおける質疑応答を踏まえた最終レポートで評価する。 |
平常点 | 20 | 出席率とワークショップにおける関与の度合いを基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
達成度は、ワークショップでの研究成果を基本的な基準とする。達成度確認はワークショップの内容をまとめた発表と、発表の後に提出する反省・展望を含めたレポートにより行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ワークショップはチーム課題であるため,Slackなどのオンライン意思疎通ツールを,チーム内での議論や教員側との質疑応答に活用する.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
必要に応じてmanaba上で配信する.授業内で参考文献・資料の紹介や指定することがある.授業内での指示に従うこと.
参考文献:
浅見泰司・矢野桂司・貞広幸雄・湯田ミノリ(2015), 地理情報科学ーGISスタンダードー,古今書院.
Bailey, T.C. and Gatrell, A.C.(1995) Interactive Spatial Data Analysis, Prentice Hall.
張長平(2001),空間データ分析,古今書院.