シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報科教育法 | 2024 | 後期複数 | 木5,木6 | 理工学部 | 家本 繁 | イエモト シゲル | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
QC-TC3-B218
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では共通教科情報科に焦点を当て、高等学校の学習指導要領の総則を理解し、学校の教育課程をより良く編成するための方法や留意点を習得することを目指します。さらに教育課程全体の中で、共通教科情報科を必修で実施することの意義・役割を認識し、教育目標を達成する上で必要な授業設計・教材開発・教育方法・学習評価等に関する知識・技能・考え方および情報通信技術の活用方法を修得することを目的とします。具体的には、新学習指導要領で共通教科の科目である「情報Ⅰ」や「情報Ⅱ」の教科書分析を手始めに、授業設計・教材開発・授業実施・学習評価等を体験することを通して実践的に行います。
科目目的
本科目は共通教科情報科に焦点を当て、指導内容として情報技術そのものではなく、情報の取り扱いが関係する問題を解決したり、そのために様々な技術を開発したりする背景にある「情報的な見方・考え方」を指導することが大事であるということを知り、自らそれらの見方・考え方を学習指導要領や教科書等の教材情報から抽出できるようになることを目指し、実習を交えながら体験的に学ぶことを目的とする。加えて、座学と実習を組み合わせて見方・考え方を指導する授業設計の考え方についても指導案作成と模擬授業を通して体験的に学ぶことを目的とする。
到達目標
・情報通信技術を活用した授業設計・教材開発・模擬授業の体験を通して、指導案の作成を中心に共通教科情報科の授業設計・教材開発の考え方を知る。
・共通教科情報科の特色である実習活動の設計と指導、情報モラル指導の考え方を知る。
・教師の自己学習力(自ら新しい教育の実現に参画できる力)の重要性について知る。
授業計画と内容
【週2回開講】
第1回 オリエンテーション:履修方法、本科目の位置づけ、授業の進め方
第2回 情報科教育の意義と役割、「情報化に対応した教育」とは
第3回 学習指導要領解説(1):情報教育の本質と情報的な見方・考え方
第4回 学習指導要領解説(2):情報教育への取り組み、学習指導要領の変遷
第5回 学習指導要領解説(3):主体的・対話的で深い学びと問題解決学習
第6回 授業設計手順と「情報Ⅰ」(現行指導要領「情報の科学」)の教科書分析
第7回 新学習指導要領「情報Ⅰ」(現行指導要領「情報の科学」)模擬授業体験
第8回 新学習指導要領「情報Ⅰ」(現行指導要領「情報の科学」)模擬授業の振り返りと情報的な見方・考え方
第9回 情報科の指導案の評価観点と改善
第10回 情報科の学習評価観点と評価方法
第11回 情報活用能力の育成と授業の流れと授業展開分析、教師の働きかけの工夫と指導案作成
第12回 新学習指導要領「情報Ⅰ」(現行指導要領「情報の科学」)の教科書からの情報的な見方・考え方の抽出
第13回 模擬授業
第14回 模擬授業の振り返りと評価改善
第15回 専門教科情報科の目標と内容
第16回 情報モラルの指導の考え方と教材開発
第17回 「情報Ⅱ」の授業の考え方
第18回 共通教科情報科の目標と内容(1):情報社会における問題解決と情報技術
第19回 共通教科情報科の目標と内容(2):コンピュータとプログラミング
第20回 共通教科情報科の目標と内容(3):情報通信ネットワークとデータサイエンス
第21回 討論活動、体験的学習活動の指導と評価
第22回 情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探求
第23回 実習教材の開発の考え方と工夫
第24回 教育の情報化、学習基盤の整備
第25回 教育課程編成(年間指導計画)の考え方
第26回 情報科における教育課程編成(年間指導計画)の留意点と工夫
第27回 模擬授業
第28回 模擬授業の振り返りと評価改善
※内容の順番は履修者の実態に合わせて変更する場合があります。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業は学習評価として中間テストや期末テストは行いません。その代わりに具体的に授業設計や教材開発を行っていただきます。そのため、授業中の実習や宿題として課題が出されます。それらを積み上げて行くことで授業の内容理解を深めると同時に、授業設計の力を身につけてもらうことを意図しています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学習指導案等の提出及びその内容。内容が十分に検討討されていること,指定された量や質を基準とします。 |
平常点 | 50 | 授業への参加・貢献度・受講態度(意見の表明や他の学生と協調して意識をもって学ぶ姿勢等)の状況を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
本授業では実際に共通教科情報科の授業設計を行い、クラス内で模擬授業を行います。それを受講生通しで相互評価し、授業研究を行うことを通して、教科「情報」の具体的なイメージに迫っていきます。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
コンピュータ教室等一人一台の環境で、生徒に使わせるためのテクニックを学ぶ。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2010年4月〜2023年3月 中央大学杉並高等学校専任教諭
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
高等学校数学科・情報科教員としての経験をもとに、学校現場の状況を踏まえながら講義する。
テキスト・参考文献等
【教科書】
実教出版『情I703 高校情報I Python』
「高等学校学習指導要領解説 情報編」文部科学省、平成30年7月
【参考文献】
「高等学校学習指導要領」文部科学省、平成30年3月
上記テキスト・参考文献以外の資料は授業中に配布します。