シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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数学科教育法1 | 2024 | 前期 | 金5 | 理工学部 | 加々美 勝久 | カガミ カツヒサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-B210
履修条件・関連科目等
中学校、高校の数学と大学の総合教育科目程度の知識が必要である。各自の数学における専門的知識も必要である。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本の「数学教育の変遷」、「学習指導要領」をみることで、「数学教育の目的」などについて講義する。
特に、前期中等教育(中学校課程)の題材を中心として講義する。ICTの利活用などについても学校現場の実態と、今後の見通しについて講義する。なお、数学科教員の適性として数学の力がない者は論外であるが、最近の大学生は中学校・高等学校の力が低下しているための学校数学の演習もする。学習指導案作成については情報機器を使用したものを例としてあげる。
教職現場の実際についても取り上げる。
なお、本講座は講義とグループ活動、ディスカッションなど毎回アクティブラーニングの形態をとる。
科目目的
この科目は、教職課程において各教科の指導法に位置付けられており、当該教科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付けることを目的とします。
到達目標
「数学教育の目的」、「数学的な見方・考え方」などが理解できること。中学校及び高等学校学習指導要領の目標や内容を理解すること。
授業計画と内容
第1回:「数学教育とは」オリエンテーション
第2回:「戦後の数学教育の変遷」学習指導要領の変遷
第3回:「領域研究1」A「数と式領域」(1)文字と式を中心として
第4回:「領域研究2」A「数と式領域」(2)方程式と数の構成
第5回:「領域研究3」B「図形領域」図形の見方(1)
第6回:「領域研究4」B「図形領域」ユークリッド言論に学ぶ(2)
第7回:「領域研究5」C「関数領域」(1)関数の基礎
第8回:「領域研究6」C「関数領域」(2)数学的な見方・考え方
第9回:「領域研究7」D「データの活用領域」データの活用
第10回:「領域研究7」D「データの活用領域」確率について
第11回:デジタル教科書とICTの活用
第12回: 授業の実際と学習指導案について
第13回: 学習指導案の作成
第14回:まとめと到達度確認
第4回以降は中学校学習指導要領における4領域について随時扱う。
第13回授業までに東京理科大学数学体験館での研修を各自で行うこと。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
中1、中2、中3及び高1、高2、高3の学習内容を教科書等で復習して欲しい
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 講義内容を理解すること |
レポート | 20 | 授業時の課題を提出 |
平常点 | 15 | 授業の振り返りを行う |
その他 | 15 | 学習指導案の作成・提出は必須である。 |
成績評価の方法・基準(備考)
講義の連続性もあり4分の3以上(11回以上)の出席と到達度確認の受講を必須とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
毎回の授業はプレゼンテーションソフトによる授業で進行し、必要に応じてデジタル教科書などの活用をする。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
都立高等学校における数学科教員として担任及び教科指導にあたる。
お茶の水女子大学附属中学校での数学科教員として23年間担任及び教科指導に当たる。
同校副校長(公立学校校長職相当)として、7年間勤務。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
学習指導要領を実際の中学校・高校の授業でどのように実践するかを示す。
テキスト・参考文献等
教科書:松山善男・佐藤宣明共著「数学科教育の研究 第3版」(学術図書)
文部科学省「中学校学習指導要領解説 数学編(平成29年7月)」
参考書:仲田紀夫著「若い先生に伝える仲田紀夫の算数・数学授業術」(黎明書房)
文部科学省「小学校学習指導要領解説 算数編(平成29年7月)」
文部科学省「高等学校学習指導要領解説 数学編・理数編(平成30年7月)」
これにくわえて授業中に配付する資料
その他特記事項
要望:教員になるための基礎訓練であると自覚して受講していただきたい。
連絡先メールアドレス
kagami@tokyo.email.ne.jp