シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| インディペンデントスタディ1A | 2026 | 前期 | 他 | 基幹理工学部/社会理工学部/先進理工学部/理工学部 | 竹内 文乃 | タケウチ アヤノ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
SS-OC1-SN01
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
今日の国際化・デジタル化した社会において、生物統計学の重要性はかつてないほど高まっています。2026年現在、世界の医薬品市場は約1.88兆ドル(約280兆円)に達し、その開発を支えるCRO(開発業務受託機関)市場も1,000億ドル規模へと急成長を遂げています。特に、AIやリアルワールドデータを活用したヘルスケア分析市場は年率20%を超える勢いで拡大しており、質の高いデータを正しく扱う能力は、単なるスキルを超えた一生モノの武器となります。また、現代のキャリア形成において「新卒で入社した会社で勤め上げる」という価値観は過去のものとなりつつあります。2025年の正社員の転職率は年間7.6%と過去最高水準を記録し、特に専門性の高い領域では、人生のライフステージや興味に合わせてキャリアをアップデートしていく働き方が可能です。医薬品開発・ヘルスケア業界の新卒採用は減っている、という認識を持っている方もいるかもしれませんが、これらの業界は職務内容とスキルを明確に定義して採用する「ジョブ型採用(≒中途採用)」の数が新卒より圧倒的に多く、統計・データサイエンスの高度な知識と実務経験は、業界を横断して通用する強いカードとなります。本講義で学ぶスキルは、皆さんが将来どの組織に身を置くことになっても、自らの市場価値を証明し続けるための基盤となるでしょう。
本講義では、生物統計学の研究室において卒業論文を執筆するために必要な基礎能力を総合的に養います。具体的には、統計検定2級レベルの統計学の基礎知識の習得、先行研究を効率的に探すための文献検索スキル、および科学的論理に基づいた論文の精読方法を学びます。また、卒業研究に必須であるデータの取り扱いに関する倫理観やリテラシー、データクリーニング等の知識や実務的スキルについても網羅します。授業では、担当教員からの授業に加えて論文を読み込み、担当者が内容をプレゼンする輪読・発表形式で行います。学生同士の質疑応答を通じて、科学的批判的思考力とプレゼンテーション能力を高めることを目指します。
科目目的
生物統計学の基礎を習得し、適切な解析手法を選択できる力を養う。先行研究を自力で検索・理解し、論理的な論文執筆の基盤を作る。卒業研究の準備に留まらず、将来、医薬品開発やデータサイエンスの現場で即戦力として市場価値を証明し続けるための専門性を築くことを目的とする。
到達目標
第一に、英語論文の精読経験を積み重ね、科学的論理構成を正しく理解し、内容を批判的に吟味できるようになること。 第二に、先行研究を自力で適切に検索・整理し、自身の研究の立ち位置を客観的に把握できる能力を養うこと。 第三に、実務に即したデータハンドリングの基礎(クリーニングや適切な統計手法の選択)を習得し、倫理観を持ってデータを扱えるようになること。
授業計画と内容
第1回:1ガイダンス、生物統計家のキャリアの紹介、
第2回:文献検索法
第3回:文献検索法(演習)
第4回:論文の読み方と批判的吟味
第5回:エビデンスレベルの考え方に沿った論文精読
第6回:エビデンスレベルの考え方に沿った論文精読(演習)
第7回:論文精読(発表1)
第8回:論文精読(発表2)
第9回:論文精読(発表3)
第10回:データリテラシーと倫理
第11回:データハンドリング1
第12回:データハンドリング2
第13回:データハンドリング3
第14回:最終発表会
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本講義は輪読・発表形式で進めるため、十分な事前準備が不可欠です。受講者は各回のテーマに応じ、以下の学修を行うことが求められます。
文献検索: 提示されたテーマに基づき、データベースを用いて適切な先行研究を自力で検索・リストアップすること。
論文の精読: 指定された、あるいは自身で選択した英語論文を精読し、研究デザイン、統計手法の妥当性、および結果の解釈について批判的な視点で整理すること。
資料作成: 担当回においては、他の受講者が論点を理解できるよう、論理的で視覚的に分かりやすいプレゼンテーション資料を作成すること。 また、学んだ統計知識やデータハンドリング技術を定着させるため、授業後の復習と実践を継続的に行うことが重要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 60 | 発表の際に作成した発表資料 |
| 平常点 | 40 | 日常的な出席、積極的な参加態度(質問等) |
成績評価の方法・基準(備考)
受動的な出席だけではなく積極的な参加態度を求めます。
自身の発表担当会の発表資料も成績採点対象となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
上級疫学専門家
医薬品医療機器総合機構, 専門委員
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
疫学研究や臨床試験や生物統計家として関与した経験をもとにデータハンドリングや統計学について講義します
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、講義の中で論文を指定します