シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際システムの理論分析Ⅰ | 2024 | 前期 | 水2 | 総合政策学部 | 籠谷 公司 | カゴタニ コウジ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IS2-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際関係理論では、複雑な国際政治上の出来事を把握するための基礎となる世界観(基礎的概念、理論、モデル)を概説していく。また、具体的な事例を取り上げ、異なる世界観が国際政治の舞台で発生する出来事の異なる側面に焦点を当てていることを理解し、物事を多面的に把握する能力を習得することが期待される。
人類が20世紀に経験した二度の世界大戦は国家間の対立と協調の原因を探る学問としての国際政治学を成立させ、その分析対象は戦後の歴史の中で発生した出来事に応じて安全保障だけではなく政治経済分野にまで拡大してきた。それゆえ、過去70年間の国際関係の急速な変化に応じた国際政治の見方の変遷を概観することによって、最終的には国際政治に関する知識を体系的に理解することが期待される。
科目目的
本講義の目的は、国際関係論の古典的アプローチを中心とした基礎的概念、理論、モデルを理解し、これらを用いて安全保障、国際貿易、国際金融、開発と経済成長、環境、人権といった争点をめぐる国家間の対立や協調を生み出す原因を分析する方法を学ぶことにある。
本学部の学位授与方針(ディプロマポリシー)のうち、「専門性に基づく複眼的思考能力」「多様性理解力」と特に関連している。
到達目標
本講義の到達目標は、以下の3点にまとめることができる。
1. 国際関係の歴史的背景や現代の課題といった現実の出来事に対する知的関心を持つようになること。
2. 国際関係論の基礎的な概念や分析枠組を理解すること。
3. 理論に基づいて国際的課題を分析できるようになること。
授業計画と内容
01 国際政治の歴史(ウェストファリア体制からイラク戦争まで):村田 他, 第1章(unit 1-5)
02 国際政治における分析枠組:ラセット 他, 第1章~第2章
03 現実主義①ー古典的現実主義と構造的現実主義:村田 他, unit 6
04 現実主義②ー新現実主義とパワー推移論:宮岡, 第3章. ミアシャイマー. 第1章~第2章.
05 自由主義①ー古典的自由主義:宮岡, 第4章~第6章. 村田 他, unit 7
06 自由主義②―パワーと国際的相互依存:コヘイン 他, 第1章~第2章. 河野 他, 第9章.
07 自由主義③ーネオリベラル制度論:クラズナー, 第1章, 第5章, 第13章.
08 批判理論①―マルクス主義:村田 他, unit 8, 24, 26
09 批判理論②―冷戦の終結とアナーキーの再考:湯川
10 批判理論③―構成主義:村田 他, unit 9, 18, 21, 22, 25
11 対外政策の理論①―個人と国際政治:村田 他, unit 14
12 対外政策の理論②―国内政治体制と国際政治:村田 他, unit 13
13 事例分析①―米中対立と国際政治: リーディング課題
14 事例分析②―COVID-19 感染拡大と国際政治: リーディング課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前に教科書の指定個所を読んでみて分からないところを明らかにしてください。授業後に講義を復習し、教科書を読んで分からなかったところを理解できるようになったかどうかを確認してください。それを済ませてから小テストの準備をするようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 3週目から13週目まで、授業の冒頭で10分間の小テストを行う。小テストの範囲は、前週の講義とリーディング課題とする。いかなる理由でも、再試験は行わない。 小テストは覚えるだけでは解けません。概念を理解していることを前提に問題を考えないと解けません。安易に高得点を取れると期待しないでください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
小テスト終了後、講評を行う形でフィードバックする。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:
村田晃嗣, 君塚直隆, 石川卓, 来栖薫子, 秋山信将. 2015.『国際政治学をつかむ』有斐閣.
宮岡勲. 2020.『入門講義 安全保障論 第2版』慶應義塾大学出版会.
参考書:
各回の講義で紹介する。
その他特記事項
根気強く継続的に勉強できる学生だけが履修するようにしてください。頑張ることによって知的好奇心を刺激してみてください。