シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際システムの理論分析Ⅱ | 2024 | 前期 | 木2 | 総合政策学部 | 籠谷 公司 | カゴタニ コウジ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IS2-0002
履修条件・関連科目等
国際システムの理論分析 I を履修していることは望ましいが、特定の科目の履修を前提とはしない。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
グローバル化という言葉に象徴されるように、国際市場の拡大は二度の世界大戦による停滞を経験しつつも継続されてきた。そして、経済的相互依存が進展した結果として、一国の経済政策の選択は容易に周辺諸国に波及効果をもたらすようになった。このような状況は、共通の利益を生み出すだけでなく利益の衝突をも顕在化させてきた。
当該科目では、国際貿易や国際金融における経済摩擦を緩和するための国際協定や国際制度の役割、先進国と途上国の間にある開発・貧困を巡る国家間の対立と協調、近年になって顕在化した環境問題、人権問題といった新しい国家横断的な政策課題を取り上げ、現実主義、自由主義といった伝統的な理論ならびに戦略的選択アプローチを用いて分析していく。
科目目的
本講義の目的は、国際関係論のうち国際政治経済に関連する基礎的概念、理論、モデルを理解し、これらを用いて国際貿易、国際金融、開発と経済成長、環境、人権といった新しい争点をめぐる国家間の対立や協調を生み出す原因を分析する方法を学ぶことにある。
本学部の学位授与方針(ディプロマポリシー)のうち、「専門性に基づく複眼的思考能力」「多様性理解力」と特に関連している。
到達目標
本講義の到達目標は以下の通りである。
第一に、国際政治経済を分析する上で必要な理論の基礎を学び、国家間の対立と協調の発生過程を論理的に説明できるようになること。
第二に、国際政治経済における協調と対立の歴史や個々の事例を学び、複数の理論を用いてそれらを吟味し、協調と対立の発生過程を多面的に捉える知識を獲得すること。
第三に、国際社会の多様性と紛争の関係性を理解し、紛争解決ならびに協調促進の手段の在り方について自分の考えを提示できるようになること。
これらを踏まえて、現代国際関係における国際政治経済上の諸問題を体系的に把握し、新聞やニュースで耳にする国際政治経済における出来事を分析できるようになることを目指します。
授業計画と内容
01 イントロダクション
02 新現実主義とその限界:飯田 第1章. 村田 他 unit 6
03 新自由主義とその限界:飯田 第2章. 河野 他 第1章. 村田 他 unit 7
04 国際貿易 I:飯田 第4章(pp. 86-95, 104-117)
05 国際貿易 II:飯田 第4章(pp. 95-104)
06 国際金融 I:飯田 第5章(pp. 120-129)
07 国際金融 II:飯田 第5章(pp. 129-148)
08 開発と貧困 I:バロー 第1章.
09 開発と貧困 II:飯田 第6章(pp. 150-159)
10 地域統合:飯田 第7章. 河野 第9章. 村田 unit 17
11 脱国境組織:村田 他 unit 20
12 環境問題:飯田 第6章(pp. 160-175). 村田 他 unit 25
13 人権問題:村田 他 unit 16, 21, 22
14 COVID-19 と国際政治経済
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前に教科書の指定個所を読んでみて分からないところを明らかにしてください。授業後に講義を復習し、教科書を読んで分からなかったところを理解できるようになったかどうかを確認してください。それを済ませてから小テストの準備をするようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 3週目以降、授業の冒頭で10分間の小テストを行う。小テストの範囲は、前週の講義とリーディング課題とする。いかなる理由でも、再試験は行わない。 小テストは覚えるだけでは解けません。概念を理解していることを前提に問題を考えないと解けません。安易に高得点を取れると期待しないでください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
小テスト終了後、講評を行う形でフィードバックする。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:
飯田敬輔. 2007. 『国際政治経済』東京大学出版会
村田晃嗣、君塚直隆、石川卓、栗栖薫子、秋山信将. 2015.『国際政治学をつかむ』 有斐閣
参考書:
各回の講義で紹介する。
その他特記事項
根気強く継続的に勉強できる学生だけが履修するようにしてください。頑張ることによって知的好奇心を刺激してみてください。