シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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不法行為Ⅱ | 2024 | 後期 | 木2 | 総合政策学部 | 上机 美穂 | カミツクエ ミホ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-CI2-0004
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
民法のうち709条以下の不法行為法領域について、裁判例を題材に現状や課題を検討することを通じ、不法行為法の知識の涵養をはかります。
科目目的
民法第3編債権のうち第5章の不法行為法では、権利や利益の侵害とその保護救済に関することが網羅的に規定されていますが、その条文数はわずかしかありません。その分、判例の積み重ねがわずかな条文を補完しているところがあり、判例法のような側面があります。また社会状況などに応じ、受講生の皆さんにも身近かもしれない多様な課題が現れる法領域でもあります。
本科目では、不法行為法の基礎知識が具わっていることを前提に、特に現代的な問題について判例を中心に検討します。不法行為法判例は、憲法や刑法、情報法など、他の法領域と関連する課題も多くあることから、適宜、他の法領域にも目を向けることにより、より応用的な不法行為法の知識の修得を目指します。
到達目標
①不法行為法の基礎的な知識を習得する。
②判例検討を通じ、不法行為法領域の現代的な課題を考察、解決を導くための知識を涵養する。
③他の法領域との関連性を理解することにより、法的な思考や問題解決のための理論を身に付ける。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス・不法行為法とは?
第2回 基礎的知識の確認1ー不法行為の成立要件①権利侵害・法益侵害/故意過失
第3回 基礎的知識の確認2ー不法行為の成立要件②損害/因果関係
第4回 基礎的知識の確認3ー不法行為の効果
第5回 学校事故
第6回 交通事故
第7回 製品事故
第8回 医療事故
第9回 公害・環境問題
第10回 家族関係をめぐる問題
第11回 プライバシー
第12回 名誉毀損
第13回 インターネットをめぐる問題
第14回 まとめーこれからの不法行為法
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 提示した問題に対し、不法行為法の基礎的な知識および授業で紹介した判例やその考え方などに裏付けられた理論構成ができているかどうかで評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が60%に満たない者は、E判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:特になし
参考文献
・『別冊ジュリスト 民法判例百選Ⅱ 債権第9版』有斐閣・2023年 (2200円)
・窪田充見ほか編著『事件類型別 不法行為法』弘文堂・2021年 (5400円)
この他、必要に応じ、授業内で適宜紹介します。