シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地形変化と自然災害 | 2024 | 後期 | 水1 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 金田 平太郎 | カネダ ヘイタロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-ES5-3C48
履修条件・関連科目等
学部での地球科学関係授業(「地学1」「地学2」「地形・地質工学」「地理空間情報学」など)を履修済みであることが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義,地形判読実習および災害発生現場の見学を通じて,斜面崩壊・土石流・地震など各種自然災害の地形・地質学的素因について学ぶ.
科目目的
土砂災害,地震災害などすべての自然災害は地球の変化(地学現象)のひとつの側面である.そして,地形は,過去にその場所で発生したさまざまな地学現象の結果としてそこに現存する.したがって,百年・千年・万年スケールにおける自然災害の危険性を正しく評価するためには,地形をよく観察・分析してその場所の地形・地質学的背景を知ることが重要である.本科目では,とくに,斜面崩壊・地すべり・土石流などの土砂災害(斜面災害)と活断層の活動による地震災害を対象に,講義および空中写真による地形実体視判読実習を通じて,地形に関連する自然災害の危険性について理解するとともに,実際に発生した自然災害の現場を実際に訪れて,「地形を見る目」を養うことを目的とする
到達目標
地形図や空中写真等の地形情報に基づき,その場所の地学的背景と自然災害の地形・地質学的素因を自身で評価できるようになることを目標とする.
授業計画と内容
第1回 導入
第2回 地形情報と地形の判読方法
第3回 斜面崩壊と地すべり,斜面崩壊判読実習
第4回 地すべり地形判読実習
第5回 沖積錐と扇状地
第6回 活断層と内陸直下型地震,沖積錐・扇状地地形判読実習
第7回 横ずれ活断層地形
第8回 縦ずれ活断層地形,活断層地形判読実習
第9回 活断層情報
第10回 災害現場実習の予習・地形判読
第11回~14回 災害現場実習(12月の日曜日@熱海伊豆山土石流災害地を予定)
※ 野外実習は日曜日終日を使う.授業4回分に相当する.
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
区切りごとに地形判読課題を課すとともに,災害現場実習終了後は最終レポートを課すので必ず提出のこと.最終レポートを除くレポート課題については,次回授業時に解説を行う.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | レポート課題の提出状況およびその内容に基づき評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
・貝塚爽平ほか編「写真と図でみる地形学 増補新装版」(東大出版会)
・渡辺満久・鈴木康弘「活断層地形判読 空中写真による活断層の認定」(古今書院)
・鈴木隆介「建設技術者のための地形図読図入門 第1巻~第4巻」(古今書院)