シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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比較法 | 2024 | 後期 | 火3 | 総合政策学部 | 麻妻 和人 | アサヅマ カズヒト | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-CO3-0001
履修条件・関連科目等
1年次配当の裁判法などを履修して、刑事手続の流れと内容を一応理解している学生が履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
比較法では、異なる法制度・法体系を比較し、どのような点が異なるのか、その理由はどこにあるのかを検討します。この授業では、主として担当者の専門領域である刑事手続に関する法制度を扱います。日本における現行手続と旧手続、主にアメリカ合衆国の手続を対象として、その重要な段階や基本とされている原理を取り上げて、両者の違いと、その違いが生じた背景、理由について検討する予定です。例えば、日本の憲法は、戦後大きく修正されましたが、刑事訴訟法や実務では戦前の手続の名残があり、それらがなぜ残されているのか、問題点はないのか、裁判員制度と英米の陪審制度の比較から、裁判に市民が参加するということがどのような意味を持つのか、などについて検討していきたいと考えています。
科目目的
この授業での学びを通して、日本の刑事手続がどのような性格を持っているかを理解し、その上で、刑事訴訟に関連するテーマについて、比較法的考察を行い、現行法の問題点と改善策を検討できるようになることを目的とする。
到達目標
日本の刑事手続がどのような性格を持っているかを理解し、その上で、刑事訴訟に関連するトピックスについて、比較法的考察を行い、現行法の問題点と改善策を検討できるようになることを目標とする。主にアメリカ合衆国で採用されている手続や工夫を知ることにより、日本の刑事手続をどのように運用していけばよいのかを考える手がかりを与えるとともに、その能力を身につけてもらうことが目的である。また、法律英語の専門用語について知る機会となれば良いと考えている。
授業計画と内容
以下のスケジュールで、主に日米の法制度、法運用を比較しつつ進める予定です。
01 ガイダンス
02 刑事手続の概略(英米法圏と大陸法圏の比較)
03 捜査も含めた裁判構造の比較検討総説①(捜査段階など)
04 捜査も含めた裁判構造の比較検討総説②(公判段階など)
05 司法機関(司法システム、刑事司法の担い手など)
06 捜査を規律する諸原則(任意と強制、令状主義、プライヴァシーの合理的期待など)
07 被疑者・被告人の権利①(被疑者取調べ、自己負罪拒否特権、黙秘権など)
08 被疑者・被告人の権利②(司法取引、アレインメントなど)
09 国民(市民)の司法参加①各国の制度
10 国民(市民)の司法参加②アメリカ合衆国の陪審制度について
11 裁判の進行(公判の原理など)
12 裁判の効力(一事不再理、二重危険など)
13 その他(少年法制など)
14 総括とまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 刑事手続の諸原理・諸原則を踏まえたうえで、刑事訴訟の問題について、比較法の観点から検討が行われているかどうかを評価します。 |
平常点 | 40 | 授業への参加・貢献度、受講態度の状況を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点の中には、授業での質疑応答、小レポート等が含まれる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しない。文献の複写とレジュメを使用する予定である。
参考書などについては授業内で適宜具体的に指示する。