シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文化記号論 | 2024 | 前期 | 他 | 総合政策学部 | 近藤 美紀 | コンドウ ミキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-RC3-0001
履修条件・関連科目等
記号論についての予備知識は必要ありませんが、哲学・思想、文化・芸術についての好奇心は不可欠です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
私たちは言葉すなわち言語記号を四六時中用いて大学生活、日常生活を営んでいますが、ごくありふれたものであるがゆえに、ふだんほとんど意識することはありません。この科目では、まずそもそも「言語」とは何かを問い、そしてこれまでの「言語」の問い方の歴史をたどります。特に20世紀後半に興隆した記号論あるいは構造主義の理論および方法論の基礎を学びます。さらに、それらの理論・方法論を応用した研究書や芸術作品を読解・鑑賞します。
科目目的
20世紀後半に興隆した記号論や構造主義は、21世紀に入って下火になったというよりは、もはや常識になったと考えてよいでしょう。それは言語学の理論をモデルにしながら、哲学、文学、文化人類学、精神分析など、様々な学問分野にも適用・応用されました。この「文化記号論」は、文化を記号論的に読み解き、また創造するための、記号論の基礎理論、方法論、応用例などを分かりやすく紹介・解説します。
到達目標
記号論の基礎としての言語学について見識・理解を深める。身の周りの物事(商品、都市、芸術作品など文化現象一般)を記号論的に分析・考察する能力を身につける。さらに、将来的には、この科目を通じて知り得た記号理論を駆使して、複雑で多層的な社会を読み解き、新たな社会のあり方を模索・創出する人材になる。
授業計画と内容
授業計画は参加者の人数や興味の方向性に応じて、内容や進度を変更する場合もあります。
第1回 言語とは何か、記号論とは何か
第2回 ソシュール一般言語学
第3回 ソシュール一般言語学(続き)
第4回 構造主義 :レヴィ=ストロース、サルトル
第5回 構造主義 :ラカン
第6回 物語の構造分析 :プロップ
第7回 物語の構造分析 :バルト
第8回 ロラン・バルト
第9回 バルトの記号学
第10回 商品の記号論
第11回 商品の記号論 (続き)
第12回 写真の記号論
第13回 写真の記号論 (続き)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
適宜参考文献や映画、絵画、写真、小説などの芸術作品を指定しますので、それを読んだり見たりしておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 対面形式で筆記試験を行い、授業内で扱った内容の理解度を見ます。 |
平常点 | 40 | 毎回授業後にリアクションペーパーを提出してもらいます。授業内で話した内容に対する自分なりの考えを書いて提出する。意見や質問を書いても構いません。リアクションペーパーの提出をもって出席とします。原則的に2/3以上(実質14回中10回)の出席が必要です。提出回数がこれを下回った時点で評価の対象外とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
リアクションペーパーに書かれた意見や質問などを中心に授業内で講評・解説の時間を設ける。必要に応じて適宜、フィードバックや質問に対する回答を行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・参考文献等
■テキスト:特に指定なし。適宜配布する。
■参考文献:
●丸山圭三郎『ソシュールの思想』(岩波書店、1981年)
●丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫、2008年)
●フェルディナン・ド・ソシュール『新訳ソシュール一般言語学講義』町田健訳(研究社、2016年)
●池上嘉彦『記号論への招待』(岩波新書、1984年)
●池上嘉彦、山中桂一、唐須教光『文化記号論』(講談社学術文庫、1994年)
●石田英敬『記号論講義』(ちくま学芸文庫、2020年)
●J.=M. ドムナック編『構造主義とは何か』伊藤守男・谷亀利一訳(平凡社、2004年)
●内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書、2002年)
●石川美子『ロラン・バルト−言語を愛し恐れ続けた批評家』(中公新書、2015年)
その他の参考文献については適宜指示する。
その他特記事項
この科目は、1コマ100分の授業を前提に14回授業を実施します。