シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習Ⅰ | 2024 | 前期 | - | 総合政策学部 | 中尾 沙季子 | ナカオ サキコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF2-SM01
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
このゼミでは、人種、国籍など、その人の属性を規定するとされるカテゴリーがどのように生成され、どのような社会的•政治的機能を担ってきたか、その歴史的背景に遡って考えていきます。2年次は特に分類の暴力性について、それがいかに制度化され現代に継承されているかを考えます。
科目目的
普段何気なく耳にしたり口にしたりしている「分類」概念の背後にある暴力性を意識し、その歴史的背景を探る力を身につけること。また学術論文を読解し、自らの関心にひきつけて議論できるようになること。
到達目標
1.学術論文を読み、批判的に分析したり、論点を見つけて議論することができる
2.学術論文の講読を通して、自ら関心のあるテーマと結びつけて考えることができる
授業計画と内容
平野千果子『人種主義の歴史』、岩波新書、2022年(文献A)、中村隆之『野蛮の言説』、春陽堂ライブラリー、2020年(文献B)を輪読し、両者を交差させながら議論を進める。
1.イントロダクション――参加メンバーの関心の共有と授業の進め方、担当の確認
2.問いの確認――文献A「人種主義を問う」、文献B「私たちの〈闇の奥〉」
3.文献B「〈野蛮〉の源流ーー言語・法・宗教」
4.文献A「『他者』との遭遇――アメリカ世界からアフリカへ」
5.文献B「啓蒙思想と科学の時代」
6.文献A「啓蒙の時代――平等と不平等の揺らぎ」
7.文献A「科学と大衆化の一九世紀――可視化される『優劣』」
8.文献B「植民地主義からホロコーストへ」
9.文献A「ナショナリズムの時代――顕在化する差異と差別」
10.文献A「戦争の二〇世紀に」
11.文献B「私たちの〈闇の奥〉」
12.文献A「再生産される人種主義」
13.文献B「私たちの〈闇の奥〉」
14.総合討論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 60 | 毎回の文献の講読と授業中の議論へ積極的に参加しているか |
その他 | 40 | 担当回のレジュメの内容と議論の進め方 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
平野千果子『人種主義の歴史』、岩波新書、2022年
中村隆之『野蛮の言説』、春陽堂ライブラリー、2020年