シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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事例研究(演習)Ⅰ | 2024 | 前期 | 金3 | 総合政策学部 | 櫻井 秀子 | サクライ ヒデコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF3-SM01
履修条件・関連科目等
「文明の社会学」、「西アジア社会文化論」をすでに学修していることが望ましいが、3年次の履修でも問題はない。「政策文化関係論」は3年次に履修のこと。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文明の転換期ともいわれる今、自分を取り巻く諸問題を客観的に把握する力がないと、わけのわからないまま転換期の激流にのみ込まれるばかりである。したがって本研究では、まず現代社会をとりまくさまざまな問題を自己と関連づけて認識し、次にその問題の根源を理解するための方法論の習得に着手する。そして、問題の本質の追究(事例研究II)、オルタナティヴの方向性の提示(卒業研究)へとつなげていく。そのプロセスでは、プレゼンテーションやディスカッションを通じて各々が自らテーマを設定し、ゼミ生同士の交流を深めながら授業を進めていく。
科目目的
近代社会システムの限界を学び、そのような社会に押しつぶされず生き抜くための高度な実学を目指すことが、本事例研究の目的である。そのためには現状を観察し把握する力が必要である。そこで重要なのは、「なぜ」という疑問をもつことである。漫然と生活していると「なぜ」と思うことはほとんどない。本研究では、「なぜ、なぜ、なぜ・・」と一つ疑問を明らかにしては次の疑問について考えることにより、問題意識を深め、タマネギの皮をむいていくように、問題の核心に迫っていく。そのためには、自分が知らず知らずに影響を受けているステレオタイプの先入観や、食わず嫌いの思い込みを取り払っていくことが必要である。
次の段階として、その問題意識を他の人と共有するために、ディスカッション力を身につけることを目指す。問題意識を深める上で討論は重要であるが、独りよがりな主張を繰り返したり、自らの見解のないまま他の意見に流されていったりするようでは、その討論は有意義とはなりえない。したがって他の意見に耳を傾けつつ、自らの意見を組み立て表現・伝達する力を身につけるように、空疎な議論とならないように、毎回、全員が課題文献のテーマについて事前にレジュメにまとめ、自らの考察を明らかにしながらディスカッションを行う。
到達目標
演習における課題文献を読むことを通じて、特に疑問を抱いていない社会のありかたに問題性を見出し、それを分析する方法論の習得をする。自分が理解することと他人に伝えて理解を得ることは異なることであることをふまえ、演習におけるプレゼンテーションとディスカッションを十全に活用することによって、自分が理解したことを的確に表現し伝えることが可能となる。
個別的には、以下それぞれの初級レベルの習得を到達目標とする。
①問題発見能力
②読解力
③論理的思考力
④ディスカッション力
⑤説明・表現力
⑥プレゼンテーション力
授業計画と内容
第01回 オリエンテーション
第02回 演習を通じて考察したいテーマ、ないしは現在抱いている問題意識
第03回 自らの問題意識をサポートする参考文献を各自が紹介
第04回 ディスカッションにより、今後の演習で論じるテーマ、文献の選定
第05回 参考文献①の講読&報告、討議のための論点抽出
第06回 参考文献①のディスカッション
第07回 参考文献②の講読&報告、討議のための論点抽出
第08回 参考文献②のディスカッション
第09回 参考文献③の講読&報告、討議のための論点抽出
第10回 参考文献③のディスカッション
第11回 参考文献④の講読&報告、討議のための論点抽出
第12回 参考文献④のディスカッション
第13回 前期レポートのテーマを各自がプレゼンテーション
第14回 前期の総括、後期の事例研究にむけての準備の確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキスト講読とディスカッションが中心となるので、各自、事前にレジュメを作成し、ディスカッションのテーマを設定し、学生同士のディスカッションに備える。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 学期内に講読したテキストを中心に興味のあるテーマを選択し、レポートとして提出する。 |
平常点 | 70 | レジュメの作成、報告、ディスカッションへの参加度 |
成績評価の方法・基準(備考)
無断欠席に対してはマイナス評価を行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
社会科学の文献に加え、異文化からの視点を取り入れるために、イスラーム社会についての文献も読む。
具体的な文献については履修者の希望もふまえて決定する。