シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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事例研究(演習)Ⅰ | 2024 | 前期 | 水5 | 総合政策学部 | 李 里花 | リ リカ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF3-SM01
履修条件・関連科目等
専門演習を履修していることがのぞましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【研究テーマ】
【研究テーマ】
これからのダイバーシティ(多様性)・イークィティ(平等)とインクルージョン(共生社会)を実現するために
ーアメリカを事例に―
この授業は、自由で平等の社会をつくるためにどのような方法や考え方が求められるのか、移民や外国人、民族的マイノリティを事例に考えていく授業ですが、3年次の事例研究ではアメリカの事例と比較考察していく視点を身につけます。前期は「多文化のモデル社会」といわれるハワイ社会や「移民国家」アメリカ合衆国の包摂と排除の論理に注目します。
科目目的
日本を含む多文化社会についての比較検討ができるようになること
ハワイとアメリカの多文化をめぐる包摂と排除の論理について理解を深めること
移民・外国人・民族的マイノリティについてグローバルな観点から理解できるようになること
到達目標
ハワイやアメリカ社会の多文化社会の成り立ちと現在的状況について理解が深まること
多文化社会について比較の観点をもてるようになること
社会についての歴史的・社会構造的・社会思想的理解ができるようになること
論理的にレジュメやレポートを作成できること
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション
第2回 多文化社会ハワイの成り立ち
第3回 プランテーション労働者とエスニック・コミュニティの形成:日系の視点から
第4回 第二次大戦と敵性外国人:コリア系の視点から
第5回 ハワイアン・ルネッサンスと多文化主義の台頭:ハワイ先住民の視点から
第6回 ハワイの差別と貧困問題:オキナワ系・フィリピン系の視点から
第7回 ハワイ社会の包摂と排除の論理
第8回 「移民国家」アメリカの成り立ち
第10回 文化多元主義・多文化主義の台頭
第11回 多文化主義をめぐる論争:アファーマティブ・アクションを事例に
第12回 差別と偏見
第13回 多文化社会をめぐるグローバル化・ナショナリズムの交錯
第14回 総論、発表
*フィールドワークやゲスト講師のスケジュールによって、授業の内容が前後することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告やプレゼンの準備
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 次の点を中心に評価します。 論理的に議論を整理・展開することができているか 自分の考察・分析を盛り込むことができているか ハワイ社会やアメリカ社会の多文化社会の成り立ちや排除/包摂の論理について充分に理解しているか |
平常点 | 50 | 発表・プレゼン・ディスカッション |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業で終わらなかった場合、manabaやメール、オンラインや対面等、状況にあわせて個別にフィードバック等をします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
配布資料
参考文献
李里花『「国がない」ディアスポラの歴史:ハワイにおけるコリア系移民のナショナリズムとアイデンティティ』かんよう出版2005年
南川文里『アメリカ多文化社会論: 「多からなる一」の系譜と現在』法律文化社2016年
矢口祐人『ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で』中公新書 2002年
白水繁彦(編著)『ハワイにおけるアイデンティティ表象: 多文化社会の語り・踊り・祭り』御茶ノ水書房2015年
その他特記事項
フィールドワークを実施する予定ですが、新型コロナウィルスの状況によっては、国内・海外のいずれか、あるいは両方のフィールドワークを実施することができないかもしれません。時期や訪問先については授業が始まってから決めていきますが、これらの学外のフィールドワークに参加することが参加の条件になります。