シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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事例研究(演習)Ⅱ | 2024 | 後期 | 木5 | 総合政策学部 | 目加田 説子 | メカタ モトコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF3-SM02
履修条件・関連科目等
事例研究Iの履修
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【研究テーマ】2015年に採択された国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、環境汚染、難民流出、人口増加、食糧危機、感染症の蔓延、武器・麻薬取引の拡大といった、一カ国だけでは対応できない地球規模課題の具体的解決策が掲げられた。これらの問題は複合的に関連しており、分野別対応策では根本的解決策が見出せず、様々な主体(政府や自治体、国際機関、企業、NGO・NPO、大学・研究機関等)の連携・協働が益々重要になってきている。
事例研究では、地球規模課題が浮上してきた背景や要因を検証しつつ、複数の事例検証、時事問題討議、ディベート等を通じて国際社会のダイナミズムについて理解を深める。同時に、国際社会における日本の立ち位置を確認しながら、今後の日本の役割や在り方についても考えていく。また、夏季休暇を利用して2-4年生の合同ゼミ合宿を国内外で実施する。合宿先は学生の合議で決定するが、過去の実施地は沖縄、広島、長崎、北海道、青森、韓国、台湾、グアム、ベトナム、カンボジア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ニュージーランド等。
科目目的
専門演習を通じて習得したアカデミックスキルや知識を元に、個人の関心に基づいた研究を進められるよう専門的な分野の知識を深めることを第一義目的とする。特に、文献調査、論文の読み込み、フィールド・リサーチ等に取り組み、1年をかけて個人研究論文を執筆することを目指す。前期は、個人の関心を深める為の専門的文献の読み込みを重点的に実施する。
到達目標
本科目では、学生が専門性に基づく複眼的思考能力を養うことにより、物事を多面的かつ学際的に捉えることができるようになることを目指す。同時に、学生が論理的思考に基づき多様な主体との協働が可能になるようなコミュニケーション能力を養う。特にグループワークを通じて、他の学生との協調しつつ学生本人の個性が発揮できるようになる為のスキル向上を目指す。最終的には、学術的学びと実践的調査・実習を組み合わせることにより、学生が主体的且つ自律的に自らの将来と向き合うことのできるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第 01 回 ゼミ合宿の振り返り学習(グループ発表)① : ゼミ全体で事前学習で学んだこと及び合宿で実際に学んだことについて振り返る。特に、グループごとの訪問先やヒアリング内容を整理し、全員でそれぞれの体験を共有する
第 02 回 ゼミ合宿の振り返り学習(グループ発表)②: ➀に引き続き、最終報告書の執筆・作成準備を進める
第 03 回 個人研究の発表➀: 夏季休暇中の調査結果に基づき、進捗状況について報告する。フィールド・ワークを実施した場合には、その結果についても発表する
第 04 回 個人研究の発表②: 引き続き個人研究の発表
第 05 回 個人研究の発表③: 引き続き個人研究の発表
第 07 回 時事問題討議: 前期同様に現在進行形の国内外の問題についてテーマを設定し、文献やデータベース、新聞などを調査・発表・議論する
第 08 回 個人研究の初稿発表➀: 個人研究の成果を執筆し、初稿を発表・提出する
第 09 回 個人研究の初稿発表②: 個人研究の成果を執筆し、初稿を発表・提出する
第 10 回 個人研究の初稿発表③: 個人研究の成果を執筆し、初稿を発表・提出する
第 11 回 時事問題討議 : 第7回と同様に現在進行形の国内外の問題についてテーマを設定し、文献やデータベース、新聞などを調査・発表・議論する
第 12 回 個人研究の最終発表➀: 個人研究の最終稿に基づき研究成果を発表すると共に、次年度の卒業論文に発展させるための課題抽出、春休みの研究計画を報告する
第 13 回 個人研究の最終発表②: 個人研究の最終発表を継続する
第 14 回 個人研究の最終発表③: 個人研究の最終発表及び一年の振返りと総括 (次年度に向けた課題の提示)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
輪読、時事問題討議、ディベート等はもとより個人研究、卒業論文の執筆においても十分な事前学習が求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 発表時のレジュメの作成や個人研究に関わる定期的発表、個人研究の成果論文の提出 |
平常点 | 40 | 出席 |
その他 | 20 | 議論への積極的参加と貢献 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
セミ以外にも、メールやオフィスアワー、ゼミ後の時間等において必要な指導を行う
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
公益法人、民間報道機関、シンクタンク・研究機関等の勤務経験に加え、1997年にNGOの創設に関わって以来現在まで運営に携わっている。また、全国的NPOの中間支援組織や公益財団法人、複数の団体の評議委員や役員、助成財団の審査員等を務めている。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
NGOやNPOの運営に携わっている経験から、国内外のNPO/NGO及びネットワークの経験を学生と共有しつつ、人脈を活かして学生の調査・ヒアリング等に貢献する
テキスト・参考文献等
輪読のテキスト等、必要に応じて教員が指示する。