シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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応用生物統計学 | 2024 | 前期 | 火3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 竹内 文乃 | タケウチ アヤノ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-PR5-3C25
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目は、基礎的な生物統計学の知識を持つ受講者を対象に、自らデータ解析を行って調査研究を行うための中級レベルの生物統計科目である。医学研究で良く用いられる多変数モデル(multivariable model)や多変量データの取り扱い、線形混合モデル、欠測データの補完等の実践的なテーマを扱い、基本的には2コマで1つのトピックを扱うオムニバス的な内容となる。
科目目的
実データを解析するための応用的なツールを増やし、データ解析でしばしば直面する問題に解決する力を身に着けること。
到達目標
学部で提供している一般的な生物統計学の枠を超え、多変量データ解析やモデル選択、線形混合効果モデル、経時データ、欠測補完等実践的応用的な生物統計学のテーマを理解し、自身のデータを利用してデータ解析ができるようになること。
授業計画と内容
第1回 多変数モデルについての論文精読に基づく理解と応用可能性
第2回 モデル選択法についての論文精読に基づく理解と応用可能性
第3回 ロジスティック回帰モデルについての論文精読に基づく理解と応用可能性
第4回 ポアソン回帰モデルに基づく率のモデル化についての論文精読
第5回 欠測補完法(MAR, MNAR)についての論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第6回 繰り返し測定データの解析に関する論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第7回 混合効果モデルについての論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第8回 一般化線形混合効果モデルについての論文精読に基づく理解と応用可能性
第9回 マルチレベルモデルについての論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第10回 一般化加法モデルについての論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第11回 多変量データ解析(因子分析、主成分分析、クラスター分析)に関する論文精読
第12回 多変量データ解析(正準相関分析、PLS回帰)に関する論文精読
第13回 メタアナリシスとメタ回帰に関する論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
第14回 観察研究を用いた因果推論に関する論文精読に基づく問題点の理解と応用可能性
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 理解度を確認するレポートを課す予定 |
平常点 | 20 | 講義への参加度を評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当者は上級疫学専門家の資格を持ち、多くの疫学研究や臨床研究データの解析経験を持つ
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実データ解析において中級レベルで必要となるトピックを厳選して実際の解析手法とともに取り上げる
テキスト・参考文献等
『医学への統計学』第3版 丹後俊郎 著/古川俊之 監修 朝倉書店 2013年 ISBN:978-4-254-12832-1
『新版 メタ・アナリシス入門 ─エビデンスの統合をめざす統計手法─』 丹後俊郎 著 朝倉書店 2016年8月29日ISBN-13: 978-4254127607
『医学研究における実用統計学』第1版 Douglas G. Altman 著/木船義久、佐久間昭 翻訳 サイエンティスト社 1999年 ISBN: 978-4914903688
『保健医療従事者のためのマルチレベル分析活用ナビ』 藤野善久、近藤尚己、竹内 文乃 著 診断と治療社 2013年 ISBN: 978-4787820532