シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(アジア哲学思潮) | 2024 | 前期 | 木2 | 総合政策学部 | 髙橋 健二 | タカハシ ケンジ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-EP3-0001
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は「南アジアの思想文化」と題し、インドを中心とする南アジアの思想とその文化的背景を扱う。
前半の「基層思想文化編」では、南アジアの思想を特徴づけるさまざまなキーワードから南アジア文化圏における特徴的な思考方法やその文化的背景に迫る。後半の「思想各論」では南アジアの諸宗教および諸学派の代表的な哲学・宗教体系を解説し、その思想史的価値を検討する。
南アジアの思想の魅力としては、驚くほど緻密で繊細な分析、そして、我々の現代的思考や感性からは想像もできないようなダイナミックな世界観が挙げられるだろう。本講義では、文化的・歴史的背景から掘り起こすことで、古代の思想家たちがなぜそのような問題意識をもつに至ったのか、どのような思考経路を経て独自の思想を形成するに至ったのかを分析することで、南アジアの精神文化を理解することを目指す。
授業は主として講義形式で行う予定である。授業後のリアクションペーパーの提出をもって出席点とし、期末にはレポートを課す。
科目目的
この科目は、本学部のディプロマポリシー(学位授与条件)である「専門性にもとづいた複眼的思考能力」と「多様性理解力」を習得することを目的とする。
到達目標
・南アジアの諸思想における基本的な概念を理解すること。
・南アジアの諸思想の根底にある、南アジア的思考や文化を理解すること。
・西洋哲学や日本的思考法とは異なる南アジアの思考形式に触れることで、自身の身の回りの諸問題や哲学・宗教的な諸問題について多角的な視点から考察できるようになること。
授業計画と内容
前半では南アジアの思想に通底する特徴的な思考方法や文化について解説し、後半では具体的な哲学派や諸宗教の思想を取り上げる。
なお各回の内容については、授業進度や参加者の理解度や興味関心にしたがって変更する場合がある。
<基層思想文化>
第1回 古代南アジア世界における学問
第2回 サンスクリット語文化
第3回 祭式学的世界観:ヤジュニャとプージャー
第4回 科学的思考:数学と医学を中心に
第5回 時間論と宇宙論
第6回 出家と在家
第7回 人生の三つの目的:法・実利・性愛
<思想各論>
第8回 南アジア哲学黎明期:ウパニシャッドと叙事詩の哲学
第9回 仏教とジャイナ教
第10回 ヴェーダーンタ哲学とミーマーンサー哲学
第11回 ニヤーヤ哲学とヴァイシェーシカ哲学
第12回 サーンキヤ哲学とヨーガ哲学
第13回 シヴァ教とヴィシュヌ教
第14回 グローバル化とヒンドゥー教
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 期末に3000字以上のレポートを課す。 参考文献に基づき正しい理解が得られているかどうか、独自の観点から議論を展開できているかどうかによって評価する。 |
平常点 | 40 | 出席点。リアクションペーパーの提出をもって出席とするが、必ずしも出席するだけでは高評価につながるわけではない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは使用しない。毎回レジュメおよび資料を配布する。参考文献については随時紹介する。