シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(実験社会科学) | 2024 | 後期 | 水4 | 総合政策学部 | 荒井 紀一郎 | アライ キイチロウ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-SY3-0001
履修条件・関連科目等
本講義は意思決定モデルに関する最先端の研究を扱う。したがって、統計と社会および社会心理学の単位を修得済みであることを最低限の前提とする。計量分析手法については、回帰分析と因子分析の基本を理解していることが求められる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
2023年度以前の入学者向けカリキュラムでの科目名:特講(実験社会科学)
2024年度以降の入学者向けカリキュラムでの科目名:意思決定論
社会科学における様々な意思決定モデルを解説していく。経済学、政治学、社会学といった社会現象を扱うあらゆる学問領域において意思決定は中核であり、ヒトの意思決定をどう捉えるかの違いが当該学問分野の特徴に直結している。本講義では、心理学、神経科学などの知見もふまえつつ意思決定メカニズムの解明を試みた最先端の研究について、ヒトが置かれる様々な状況ごとに解説をおこなう。
科目目的
社会科学における様々な意思決定モデルについて解説し、ヒトの行動メカニズムに対する理解を深める。
到達目標
・社会におけるヒトの意思決定メカニズムについて理解する
・意思決定をめぐる各学問分野のアプローチの違いについて理解する
・意思決定メカニズムを分析するための手法について理解し、自身で設計できるようにする
授業計画と内容
第01講 意思決定のアプローチ
第02講 ヒトは合理的か?
第03講 リスクに直面したヒトの行動
第04講 なぜヒトは協力するのか?
第05講 同調
第06講 流行
第07講 帰属意識
第08講 選好形成
第09講 分極化
第10講 共感
第11講 説得
第12講 進化と脳と人間行動
第13講 組織と役職とパフォーマンス
第14講 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験得点によって評価を実施する |
成績評価の方法・基準(備考)
授業に対する貢献に応じて別途加点することがある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は特に指定しない。以下を参考書としてあげる。
肥前洋一(編著).2016.『実験政治学』勁草書房
河野勝.2018.『政治を科学することは可能か』中央公論新書
河野勝(編著)・西條辰義(編).2007.『社会科学の実験アプローチ』 勁草書房
清水和巳・河野勝.2008.『入門政治経済学方法論』 東洋経済新報社
広田すみれ・増田真也・坂上貴之.2008.『心理学が描くリスクの世界 改訂版 行動的意思決定入門』 慶應大学出版会
ポール・W・グリムジャー(宮下英三 訳).2008.『神経経済学入門』
その他特記事項
■障害者差別解消法に基づく合理的配慮を希望する場合には、履修登録期間中に本学が定める正式な手続きによって申請すること。学期後半での申請あるいは担当教員や他の受講生にとって過大な負担となるような申請には応じない。
■大学設置基準では授業への出席を単位認定の前提している。したがって、いかなる理由、事情においても授業の欠席に対しては一切の配慮を行わない。
■本科目の履修者は、このシラバスを熟読し、理解した上で履修登録を行っているものとみなす
参考URL
担当教員ウェブサイト
https://www.arai.fps-chuo-univ.jp/