シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(計量政治学) | 2024 | 前期 | 他 | 総合政策学部 | 荒井 紀一郎 | アライ キイチロウ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-PS2-0001
履修条件・関連科目等
統計と社会、政治と社会の単位を修得済みであることを前提とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
2023年度以前入学生向けカリキュラム:特講(計量政治学)
2024年度以降入学生向けカリキュラム:計量政治学
本科目の目的は、政治現象を科学的に理解するために不可欠な数量分析の方法について理解し、各自で基本的な分析ができるようになることにある。コンピュータの性能が飛躍的に向上し、インターネットを介したデータの蓄積とその利用が進んだことにより、近年、非常に多くの「データ分析」が行われ、その結果をもとに様々な「解釈」が各種メディアに取り上げられるようになった。しかしながら、科学的な推論には「適切なデータ」を「適切な手法」によって分析し、「慎重に解釈」することが求められる。本講義では「不適切なデータ」「不適切な手法」そして「誤った解釈」の実例も取り上げることで、政治に限らず社会の現象を科学的に捉える能力を身につけることを目指す。各回の授業は前半の講義と後半の実習によって構成される。各回の実習では、無料で利用できる統計解析ソフトであるRおよびRstudioを用いる。
科目目的
政治学で用いられている計量分析手法について解説し、実習によって履修者自身の分析スキルを高めることを目的とする。
到達目標
1.政治学で用いられている分析手法の理解
2.Rを用いた計量分析スキルの獲得
3.自らがたてた仮説に基づいてデータを収集し、適切な統計モデリングによってその仮説を検証するスキルの獲得
授業計画と内容
第1部 政治学の方法
第01講 イントロダクション:因果的推論入門
第02講 操作化と測定
第03講 RとRstudioの使い方
第2部 記述統計
第04講 データの種類と要約統計
第05講 クロス表と対応分析
第06講 クラスター分析
第07講 テキストマイニング
第3部 推測統計
第08講 母集団とサンプル
第09講 仮説検定
第10講 回帰分析1:最小2乗法と最尤法
第11講 回帰分析2:交互作用とロジステック回帰
第12講 因子分析の基礎
第13講 構造方程式モデリング
第14講 機械学習入門
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | take-home exam形式で期末試験を実施する。試験では、指定されたデータのクリーニング、分析手法の選択、分析結果の解釈等が適切に実施できるかを測定する。 |
平常点 | 70 | 各講で出される課題(5点×14講)によって評価を実施する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Rを用いた計量分析を実施するため、各自PCを用いる。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下の書籍を教科書、参考書として指定する。教科書については実習で利用するため必ず購入しておくこと。参考書のうち松林(2021)は、本講義の前半で扱う「科学的推論」についてわかりやすく解説している。淺野・中村(2018)は実習で用いるRstudioのインストールや基本的な操作方法について丁寧に解説しており、PC操作に不慣れな初学者には適している。なお、各回の講義資料はmanabaにアップロードする。
教科書
浅野正彦・矢内勇生.2018.『Rによる計量政治学』オーム社 ISBN:978-4274223136
参考書
松林哲也.2021.『政治学と因果推論 (シリーズソーシャル・サイエンス)』岩波書店
浅野正彦・中村公亮.2018.『はじめてのRstudio:エラーメッセージなんかこわくない』オーム社 ISBN:978-4274222931
その他特記事項
■障害者差別解消法に基づく合理的配慮を希望する場合には、履修登録期間中に本学が定める正式な手続きによって申請すること。学期後半での申請あるいは担当教員や他の受講生にとって過大な負担となるような申請には応じない。
■大学設置基準では授業への出席を単位認定の前提している。したがって、いかなる理由、事情においても授業の欠席に対しては一切の配慮を行わない。
■本科目の履修者は、このシラバスを熟読し、理解した上で履修登録を行っているものとみなす
この科目は、1コマ100分の授業を前提に14回授業を実施します。
参考URL
担当教員ウェブサイト
https://www.arai.fps-chuo-univ.jp/