シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習Ⅰ | 2024 | 前期 | 金4 | 総合政策学部 | 横山 陸 | ヨコヤマ リク | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-BS1-0001
履修条件・関連科目等
このゼミは講義「入門・社会倫理学」の内容をさらに掘り下げるものですので、同講義をかならずセットで履修して下さい。また、倫理学・哲学に興味がある人は、(倫理学・哲学の研究の中心は欧米ですので)第二外国語はドイツ語もしくはフランス語を選択することが望ましいでしょう。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
●ゼミのテーマ「倫理と政策」
この基礎ゼミでは「倫理と政策」をテーマに、社会倫理学の基本と政策への応用について学びます。ゼミの前半(第2回〜第8回)では、新書『功利主義入門』をみんなで読みながら、社会倫理学の方法論である功利主義について学びます。功利主義は、政策立案において、個々人の「幸福」や「自由」の実現にどこまで配慮するべきかを決めるための重要な原理です。ゼミの後半(第9回〜第14回)では、功利主義を応用して、各自で現代社会のさまざまな問題・政策にアプローチし、それをレポートにまとめてみます。
●アカデミック・スキルズの習得
以上を通して、専門書の読み方、内容のまとめ方(要約の仕方)、議論の仕方、レポートの書き方、個人発表の仕方など、大学の勉強で必要な基礎能力(アカデミック・スキルズ)も習得します。なお、この授業は講義「入門・社会倫理学」の内容を掘り下げるものですので、かならず同講義も履修してください。
●その他
「基礎演習Ⅱ」(1年次後期)では世界的な貧困問題について扱います。また担当教員は2年次以降の講義・ゼミでも、西洋(とくにドイツ・フランスの)哲学・社会倫理学・社会思想に関する授業を行っています。将来、EU圏(とくにフランス・ドイツ語圏)へ留学したい(かもしれない)と思っている学生には、個別相談にも応じます。
科目目的
総合政策学部の理念である「政策と文化の融合」に基づいて、社会倫理学の観点から現代社会のさまざまな問題を批判的(=論理的)に分析し、その背景にある社会の理念や規範を問い直すことを目的とします。
到達目標
(1)社会倫理学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できる。
(2)それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できる。
授業計画と内容
※参加者の人数や関心・理解度に応じて、内容や進捗度は変更する場合もあります。
第01回 倫理と政策(ガイダンス)
第02回 功利主義とは何か?
第03回 功利主義への批判
第04回 洗練された功利主義
第05回 公共政策と功利主義
第06回 「幸福」について考える
第07回 道徳心理学と功利主義
第08回 レポートの構造を学ぶ
第09回 レポートのテーマの選定とアウトラインの作成
第10回 レポートの二次文献の探し方と「剽窃」の防止
第11回 レポートのアウトラインの発表(その1)
第12回 レポートのアウトラインの発表(その2)
第13回 レポートの作成と内容の検討(その1)
第14回 レポートの作成と内容の検討(その2)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミ科目ですので、毎回(指定されたテクストを読んだり、まとめたり、書いたりといった)課題を授業以外の時間にこなす必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | ●評価の観点 ①レポートの構成・論述が論理的であるか。 ②授業内容を理解していることが読み取れるか。 ③授業内容を応用して、自分の考えが展開できているか。 ●評価の基準 100〜90点・・・①、②、③がどれも十分である場合。 89〜80点・・・①、②が十分である場合。 79〜70点・・・①、②、③が十分とまでは言えない場合。 69〜60点・・・①、②、③が部分的である場合。 不可(D判定)・・・①、②、③について著しい問題がある場合。剽窃などの不正行為が発見された場合。 不可(F判定)・・・成績評価を行えない場合(出席不良あるいはレポート未提出の場合) |
平常点 | 50 | 毎回の課題の提出とその内容。 |
成績評価の方法・基準(備考)
単位取得のためには、毎回の授業への出席とレポートの提出が必須です。出席不良(正当な理由のない欠席は3回まで)もしくはレポート未提出の場合、成績評価の対象外となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】児玉聡『功利主義入門』ちくま新書,2012年,ISBN4480066713
※教科書は大学生協(中央大学生活協同組合)にて割引価格で購入できます。オンラインでも注文できます(割引を受けるためには受け取り場所は大学生協となります。)詳しくは大学生協に問い合わせください。
https://www.chudai-seikyo.or.jp/books/personnel/counter_receipt.php
https://www.chudai-seikyo.or.jp/
その他特記事項
授業ではセンシティヴな問題を扱います。履修者には、自分のもっている道徳観・宗教観・価値観を相対化して授業に臨むことを求めます。たんに自分の道徳観・宗教観・価値観と違うから「受け入れられない」「ダメだ」ではなく、論理的にどこが問題なのかを考える姿勢が必要です。なお、講義および教員の姿勢は決して「中立」ではありません。民主主義の基本である個人の自由と人権の尊重、および中央大学のダイバシティ宣言を前提としています。