シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アジア史Ⅰ | 2024 | 前期 | 金3 | 経済学部 | 土田 哲夫 | ツチダ アキオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-141X
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現代中国の歴史の講義。今日、中国はGDP世界2位の経済大国であり、世界に大きな影響を与えているが、他方、政治・イデオロギー的には西側資本主義体制を否定する共産主義体制をとる唯一の主要国である。このような中国はいかにして形成されたのか。講義では、伝統的中華帝国が崩壊し、近代的社会、国民国家を確立しようとさまざまな模索が行われた20世紀前半の過程を概観し、中国の歴史的変動の特徴、日本の関わり、歴史が現代に及ぼした影響等について考察する。授業では、教員による講義のほかスライドや映像資料もも使い、ヴィジュアルな面からも履修者の理解を助けたい。
科目目的
アジアの歴史の中でも、特に日本との関係の密接な中国の近現代史を学び、歴史学の方法、現代中国のあゆみ、その歴史的展開からもたらされた特徴、日中関係の複雑性を理解する。
到達目標
近現代の中国の歴史及び日本との関係について基本的な理解を得て、現代の中国や近代日本の対外関係について、歴史的文脈を踏まえた柔軟で深みのある見方ができるようになること。
授業計画と内容
1 はじめに:授業概要の説明
2 清朝:最後の中華帝国
3 中華帝国と近代世界
4 日清戦争から辛亥革命へ
5 中華民国:地方の時代
6 近代の日中交流と対立
7 革命政党による政治:国民党と共産党
8 北伐と南京国民政府の成立
9 蒋介石と国民政府
10 満州事変と中国
11 帝国日本との対決
12 日中戦争の開始
13 日中戦争の展開
14 第2次世界大戦と中国
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の進度に応じて教科書や推薦図書を学習してください。規定では、2単位の講義科目では1週間あたり4時間の学修が基本となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 講義内容を理解し、歴史的事実を正確に記述できること。 主要な問題について、歴史的背景、要因、展開、結果などについて、論述できること。 |
平常点 | 20 | 授業を真剣に聴講して理解し、レスポンスカードまたは小課題でそのことを適切に表現したものを評価する。著しい遅刻や早退は、授業参加とは認めない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本語
いいえ
英語
No
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】(できるだけ入手して随時参照して下さい)
久保亨・土田哲夫他『現代中国の歴史 第2版』東京大学出版会、2019年、
ISBN 978-4-13-022026-2 定価2800円+税
【参考書】
(1)茂木敏夫『変容する近代東アジアの国際秩序』山川出版社(世界史リブレット 41)、1997年。(2)吉澤誠一郎『清朝と近代世界──19世紀』岩波書店(岩波新書)、2010年。
(3)石川禎浩『革命とナショナリズム――1925-1945』岩波書店(岩波新書)、2010年。
(4)坂元ひろ子『中国近代の思想文化史』岩波書店(岩波新書)、2016年。
(5)姜尚中総監修『アジア人物史』第11巻<世界戦争の惨禍を越えて> 集英社、2023年
(6)川島真・服部龍二編『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会、2007年。
(7)土田哲夫編『近現代東アジアと日本』中央大学出版会、2016年。(8)小島晋治・並木頼寿編『近代中国研究案内』岩波書店、1993年。(9)天児慧他『岩波 現代中国事典』岩波書店、1999年。(10)歴史学研究会編『世界史史料』第9巻、第10巻 岩波書店、2008年、2006年。
(1)~(4)はコンパクトな通史。(5)は蒋介石などの人物からみた歴史。(6)~(10)はもう少し深く学ぶ時に使う研究書や参考図書で、図書館で利用できます。